たった一人の愛する我が子をいじめにより亡くした両親。その悲しみは計り知れない。自殺を図った13歳少女には生命維持装置が装着されていたが、苦渋の決断を強いられた両親は怒りを抑えていじめについて涙ながらに語った。『Inside Edition』『CBS Local』『NBC5 Chicago』など多くの米メディアが伝えている。
米カリフォルニア州ユカイパのメサ・ビュー中学校に通っていたロザリー・アヴィラさん(13歳)は、長いあいだ学校でいじめを受けていた。彼女はいじめ行為をした生徒の名前などが書かれた日記を遺しており、「今日は自分の歯のことをからかわれて“醜い”と言われた」とも綴っていたそうだ。
中学校はロザリーさんのいじめ被害を把握しており、ロザリーさんも何度もカウンセリングを受けていた。しかし何の対応もしない学校側に絶望したのか、11月末にロザリーさんは自宅寝室で首を吊って自殺を図った。部屋には「パパ、ママ、ごめんね。大好きだよ。ママ、私のこんな姿を見せてしまってごめんなさい」と遺書があったという。
ところが病院に搬送され、生命維持装置を装着しているロザリーさんへのいじめはまだ続いた。メディアで報道されたロザリーさんの写真を無断使用した何者かによって「ねぇママ、今度は私をベッドで寝かせるのではなく、お墓の中に入れてね」という文字とともに、深く掘られた墓場を指差すロザリーさんの合成写真がSNSに投稿されたのだ。怒りを露わにした両親は、後にこう語っている。
「こんな写真を投稿する人はまるで心というものがなく、思いやりの欠片もない人です。どうやったらこんな嫌がらせができるのでしょう。私たちは娘を失ったんですよ。私の世界は崩れ落ちてしまったのです。こんな嫌がらせをして何が楽しいのですか!?」
母シャーリーンさんは、娘が自ら死を選んだことに「何がいけなかったのだろうか」と自問自答しているという。しかしその答えは未だ出ないままだ。父フレディーさんは「この悲劇で、学校側が今後いじめにきちんと対応するようになってくれれば」と亡き娘の悲痛な思いを代弁するかのように声を振り絞った。
「私は父としてできる限りのことをしてきました。警察には娘がつけていた日記を持って行きましたが、学校側に掛け合ってくれと言われて。結局、学校は何の対処もしていないのです。娘をいじめた子らは、まだ学校に通っています。でも私の娘はもうここにはいないのです。」
ロザリーさんは12月4日の午後9時に生命維持装置が外され、