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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】遺産分割に不満な男、妹を焼き殺して27年の懲役刑に(英)

英マンチェスターのあるファミリーに起きた悲劇を英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。年老いた父親のジェフリー・アーチャーさんは慢性閉塞性肺疾患の末に脳卒中を発症。マンチェスター市の介護施設に暮らすようになると、4人きょうだいの長男スティーヴン・アーチャー(当時50歳)は知らん顔であったが、その下の娘ジュリー・アーチャーさんとジリアンさんは定期的に見舞っていた。そんななかで父親の心は「薄情なスティーヴンに遺産はやらない」と傾いていったようだ。

そして2016年1月に父親は死亡。遺産の金銭や家は妹2人が相続するという何とも不公平な遺言書が明らかにされ、怒り心頭に発したスティーヴンは2月、コーラの瓶を用いて火炎瓶を準備。それを隠し持つとニュートン・ヒースに暮らすジュリーさん宅に向かい、ソファーに座っていた彼女に中身をぶちまけるとライターで着火した。大きな炎に包まれながらジュリーさんは家から逃げ出したが、救急隊員が駆け付けた時には身体の95%に火傷を負っており、その3日後に亡くなった。愛犬も焼き殺されたが19歳の娘ビビさんは2階の窓から飛び降りて難を逃れたという。

こうして放火殺人ほか複数の罪に問われていたスティーヴンの裁判がこのほどマンチェスター刑事法院で行われた。法廷ではジュリーさんが家からよろよろと出てきた姿について、「腕を前に出していたが服は焼け落ち、皮膚も体からはがれて垂れ下がっているように見えた。ホラー映画さながらの光景だった」という近隣住民の証言も明らかにされ、スティーヴンには懲役27年の実刑判決が言い渡された。

実はジュリーさんの死の数週間後、スティーヴンの弟であるラッセルさんも死亡していた。この時スティーヴンはFacebookや地元警察に「彼らの死は偶然などではない。私の妹のジュリーとジリアンに毒殺された可能性がある。2人は遺産相続を独占しようと父親の心理をずる賢くコントロールした」などと訴えていた。このあたりですでにきょうだい仲は黄色信号から赤信号へと変化していたに違いない。遺産相続は実にむずかしいもので、やましい考えの持ち主がいると遺言書の公開前から揉めることが多々である。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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