2015年9月5日のさいたまスーパーアリーナを皮切りに全国15か所・44公演アリーナツアー『namie amuro LIVEGENIC 2015-2016』が2月10日、幕張メッセにて国内ツアーファイナルを迎えた。1990年代後半にはファッションにおいて社会現象を巻き起こし、10代から数多くの偉業を成し遂げた安室奈美恵。今やデビュー23周年目に突入した彼女だが、現在もパワーあふれる美しいダンスと歌声でファンを魅了し続ける。
アリーナツアー最終日、今か今かと安室奈美恵の登場を心待ちにするファンたちの熱気で会場は興奮と期待でいっぱいになる。スクリーンに映し出された安室の姿にボルテージが上がり、赤と黒の衣装で彼女が登場すると一気に思いが爆発した。
安室奈美恵率いるダンサーたちとの息のあったダンスパフォーマンスに一瞬たりとも目が離せない。短いスカートから伸びる鍛えあげられた筋肉質の太腿からもどれだけ練習を重ね本番を迎えたのか物語っていた。
2メートル以上あろうかと思われる発光する巨人がステージに現れるや否や、アリーナの観客席に降り立つパフォーマンスに会場も大興奮。メタリックブルーに光る衣装に着替え、ステージ中央から観客席まで伸びたランウェイに安室奈美恵が現れると歓声は一際大きくなる。
スクリーンと一体化したステージでは、初音ミクとMV映像をバックにポップに歌いあげる安室奈美恵。眩いゴールドの衣装でゴールドのボンボンを手に持つと、ファンも同じボンボンを振りかざしながら一緒に熱唱する。キラキラと光を放つ巨大なダイアモンド型のオブジェの上で歌った『BLACK DIAMOND』は圧巻だ。平井堅やCrystal Kayとのコラボ曲も披露し、ステージを盛り上げる。
『TSUKI』では月型のオブジェの中、白いウエディングドレスを彷彿させる衣装で歌った安室の姿は息を飲むほど美しい。ラストが近づくにつれ、ステージと会場の熱気が上がり留まることを知らない。その間、歌い踊り続ける安室奈美恵とダンサーたち。ステージ中央に並んだ女性ダンサーたちの脚元がゆっくりと上がり、そこにはアルファベットの“GENIC”の文字が浮かぶ。文字の上でポーズを決めた安室奈美恵と女性ダンサーの姿はブロードウェイミュージカルのワンシーンようだ。ラストの『Fashionista』ではレーザー光線が飛び交う中、最後の締めにふさわしい盛り上がりを見せ「安室ちゃん、最高!」「カッコイイー!!」と叫ぶ声がこだました。
アンコールではステージ上で早着替えを披露。MCを入れず、2時間ノンストップで歌い踊り続けた安室奈美恵の圧巻のステージは、ファンに元気とパワーを与えた。進化し続ける安室奈美恵への期待を胸に会場を後にした。
安室奈美恵がスタイリッシュに歌い踊るパフォーマンスの全てを収めた『namie amuro LIVEGENIC 2015-2016』LIVE DVD&Blu-rayは2016年3月2日発売。
(TechinsightJapan編集部 斉藤智子)