「初恋は甘くて切ないもの」とはいうものの、思いを告白するのは勇気がいるものだ。このたびは、9歳の男子児童がクラスメートの女子にラブレターを送り、学校を巻き込んだ騒動へと発展してしまった。米フロリダ州のローカルニュース『wptv.com』などが報じている。
「君の瞳はダイヤモンドのように輝いてるよ。髪型もいつも決まっていて可愛いし。君は僕を笑顔にしてくれるからとってもキュートだと思う」これはフロリダ州ヒルズボロ郡の小学校で、9歳男子児童が思いを寄せるクラスメートに送ったラブレターである。一目ぼれしたという女子児童に、自分の気持ちをストレートに表現していて微笑ましいものだが、これを見た他のクラスメートが「あいつはあの子の裸が見たいんだってさ」などと男子児童をからかったことから大騒動になってしまった。学校長は少年が送った手紙を取り上げて、母親に連絡。「女子児童が望んでいないにもかかわらず、あなたの息子は何度もラブレターを渡している。再度このようなことがあれば、セクシャルハラスメントとして訴えます」と説明したという。
これに対して、男児の母親は「うちの息子は何も悪いことはしていません。セクシャルハラスメントだなんて、まだその意味だって理解していないのに…」と憤りを隠せない。
ヒルズボロ郡タンパの精神科医、バレリー・マックレインさんは『ABC Action News』のインタビューに「男子児童に悪意があったとは思えません。きっと彼女を喜ばせよう素直に感情を表現しただけでしょう。母親も息子に“やっていいこと”と“いけないこと”をきちんと説明する必要はあるでしょうが、このケースがセクシャルハラスメントにあたるとは思えません」と答えている。学校側は「男児にはもう二度とあのような手紙を渡さないようにきつく指導しています。まわりの子供たちが必要以上に騒ぎ立てて授業になりませんから」と厳しい姿勢を崩していないようだ。今後の学校の対応が気になるところである。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)