子だくさんのお笑い芸人として知られる土田晃之は、三男一女のパパである。妻が4人目となる三男を妊娠中に重いつわりが原因で入院した際には、彼が1か月間の休暇を取り家事全般をこなすなど、妻や子供たちを支えるそのイクメンぶりが広く知られている。そんな愛妻家で子煩悩な土田が、ある芸能レポーターの“子だくさん”に関する発言に不快感を示した。
ドメスティック・バイオレンス(DV)は家庭内における、配偶者・恋人などの親密な関係にあるパートナーからの暴力行為で、被害者の多くは女性である。支援を求め行政や民間支援団体等を訪れる女性があとを絶たず、深刻な社会問題となっている。
6月14日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)内で元モーニング娘。の加護亜依(27)のDV被害事件を取り上げると、ゲストコメンテーターの坂上忍が実際に自身が相談を受けたとして「せっかくDV男性と別れたのに、また同じタイプの男性を好きになる女性がいた」というケースを紹介。この心理がどうにも理解できないようであった。
同じくゲストコメンテーターの武田鉄矢はDVで女性を悩ませる男性の特徴として愛憎が深く、「暴力を振るっといて、泣き出して抱きしめてくる男に弱い女性がいる」と持論を展開した。そんなドラマチックな展開に「私は愛されている」「絆が深まった」と思い込む女性がいるのではないかという意見が、スタジオ内でも多く語られていた。
すると番組レギュラーの芸能リポーター・井上公造が「誤解を招くかもしれないが」と前置きしたうえで、自分が取材した経験上「DV夫婦って、子だくさんなんですよ」と証言した。これに対し「あ~、分かる」という声が出演者から上がり、MCの東野幸治も「暴力ふるった後、愛し合うんですか」と納得したような表情であった。
この番組を、自身のラジオ番組の本番前に土田晃之は見ていたのだろう。同じく6月14日放送のラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)の終了間際、「ふざけんなよ!と思ったことがあった」と番組名と井上リポーターを名指しした。そして「子だくさんにはDVが多い? バカやろう」と笑いながらも「ウチは違う」ときっぱり否定。土田は“勝てるケンカはしない”がモットーであり、妻とは言い合いしかしないそうだ。
この日の放送はプロ野球中継が控えているため、放送時間が通常の2時間から1時間弱に短縮されていた。そんな時間が無い中で、土田はあえてこの話題に触れた。“全ての夫婦に当てはまるものでは無い”と注釈があろうと、彼はどうしても「DV夫婦って、子だくさんなんですよ」という井上公造レポーターの発言を聞き流すことができなかったようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)