何かというと「It’s not fair」と口にするアメリカ人。こんなところにもその精神が働いてしまうのであろうか。高校女子バスケットの試合で、161-2という圧勝を遂げたあるチームに対し、連盟が強い憤りを示したとして話題を呼んでいる。
選手たちの実力があまりにも優れていることから相手チームおよび連盟から批判されてしまったのは、米カリフォルニア州サンバーナーディーノにある「アローヨバレー高校」の女子バスケットボールチーム。そのコーチを務めるマイケル・アンダーソン氏に対し、連盟はなんと向こう2試合の出場停止を言い渡した。
対戦相手は近隣の町にある「ブルーミントン高校」であった。試合開始直後から2チームの選手の実力差は歴然としており、その結果スコアは161-2。史上まれにみる大差での惨敗にブルーミントン高校は大恥をかき、主催者である連盟も激怒。アンダーソン・コーチが始終コートサイドに立って選手らに檄を飛ばし、相手チームに対し強いプレッシャーを与える“オールコートプレス”のスタイルを取ったことが原因だとして、「相手チームに対する敬意に欠けている」と制裁を検討したのであった。
アンダーソン・コーチはその後、地元メディアの『San Bernardino County Sun』紙に「むやみに得点を稼ぎ、相手に恥をかかせてやろうなんて悪意はありませんでした。過去4試合においても、私達は70点以上の差をつけて相手チームを倒してきているのです。それに一旦波に乗ってくると、プレー中の選手は私の言うことなんて聞いていませんからね」と話し、自分は“オールコートプレス”のタイプではないとした。彼は他校のチームこそ、もっと選手たちの実力の底上げを図るべきだと考えている。自分たちはどの試合においても全力で臨み、協会が望む“手加減”などするつもりは毛頭ないという。
※ 画像はthebiglead.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)