海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】足のないラクダを連れた物乞い。人々の同情を引くため、故意に切断か。(中国)

公の場で通行人に物乞いをする姿は、非常に痛ましいものがある。ただし、幾度も同じ姿を見かけていれば人々の同情も徐々に薄れてくることは否めない。そこで新たに考えられた手段は…!?

この画像は、中国のメディア『scmp.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。中国・広東省仏山市の人通りの多い場所で物乞いを続けている男の脇には、注目を集めるために連れてこられたに違いない、あまりにも気の毒なラクダの姿があった。

この男が通行人に求めているのは同情、そして何といってもお金である。だが連日のように同じことを繰り返していれば、次第に飽きられる。そこでなんとも恐ろしいことに、新しく“電車にひかれて四肢を切断した”という触れ込みでラクダが並ぶことになった。慣れないアスファルト敷の通りの上で、ひざまずいたまま動けないラクダ。道行く人も警察官も驚きを隠せなかったという。

警察はメディアに、「今年4月以来、かわいそうな動物を連れた物乞いが深セン、温州、紹興、厦門(シアメン)、広州、合肥(ゴウヒ)でも出没しています」と話している。そもそも物乞いについては、上前を撥ねる前提であやしい組織が人を雇って、稼がせているケースがほとんどだといわれているが、通行人が自らの意思でお金を恵んでいるだけに、中国にはこれを取り締まる法律がこれまで整っていなかったそうだ。ただし野生のラクダについては中国政府も「絶滅危惧種」として保護にあたっており、動物愛護団体も猛反発しているだけに、まずは虐待行為としての立件が検討されているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)