ボストンバックからの登場で有名な芸人・エスパー伊東が10日、映画のイベントに登壇した。イベント内でビールを飲み、ほろ酔い気分のまま『笑っていいとも!』でのいい話を単独インタビューにて語ってくれた。
──お疲れのところありがとうございます。エスパーさん酔ってらっしゃいますか?
エスパー伊東:ちょっと気持ち良くなってる。(笑)酒をストローで飲むと酔いが早くなるといいますよね、その原理です。あとは逆さま(逆立ちをしていた)から脳に血が回って。でも、1杯ぐらいじゃ全く何ともない。
──ボストンバッグにいつも入っておられますが、体を柔らかくするために柔軟とか何か特別なこととかされていますか。
エスパー伊東:技は生まれつきが多い。“グルグルバッド”にしても乗り物酔いしないとか訓練してやったのではない。
──体が柔らかいのも元々なんですね。
エスパー伊東:昔は完全に折りたたんで20何センチのラケットをくぐることもできたけれど、今は少し太ったから片足のみ(笑)。体重は61キロ。デビュー時は56キロ。
──芸歴26年でほぼ変わらない体重で体型を保たれていますね。
──先週『笑っていいとも!』が終了となりました。当時、生放送で高い能力を見せて成功させるというのは大変だったと思います。『いいとも』での一番の思い出はなんでしょうか?
エスパー伊東:5週間で降ろされた。本番に向かないんです。
──そう(本番に向かないと)言われたんですか?
エスパー伊東:ええと、うんと裏で(言われました)。タモリさんからようやく気に入られるようになったのは去年の出演からですね。
──タモリさんから好かれていなかったんですか? 出演とは“絵”の時ですね。
エスパー伊東:平成5年の出演当初はタモリさんに好かれていなかったですね。タモリさんて苦手な人には好きな食べ物を聞くらしいんですよ。で、僕はタモリさんに「好きな食べ物は?」って聞かれましたもん。
エスパー伊東:「ケーキと酒」って言ったら「うぉー。気持ちわりー」って。(体をくねくねしながら当時を再現)そうしたら、去年、『笑っていいとも!』の収録後、(笑福亭)鶴瓶さんがかばってくれたんです。もう帰る予定だったんだけど、鶴瓶さんが「増刊号にエスパーさんも来なはれ」って(誘ってくれて)。タモリさんに僕のいいところを一生懸命アピールしてくれたんです。鶴瓶さんていつもそうなんです。
──優しいんですね。
エスパー伊東:ええ。(鶴瓶さんのお蔭で)タモリさんも「今まで誤解していた」と色々言ってくれて。
──では和解ではないですが、タモリさんと仲良くなれたのですね。
エスパー伊東:ええ。最後に仲良くなれたんです。
──良かったですね。林家ペー・パー子さんに写真を撮ってもらったとブログで読ませていただきましたが、その写真は部屋に飾っておられますか? それともアルバムに?
エスパー伊東:普通のアルバムと芸能人の専門のアルバムと分けてます。その時は爆笑問題さん、ふかわりょうさん、吉川ひなのさん、タモリさんと(一緒に撮ってもらって)。タモリさんなんて写真なんて手に入れられないですよ、普通。嬉しかったですねー。
──それはエスパーさんのお宝ですね。
エスパー伊東:普通のくれ方じゃないんです。林家ペー・パー子さんが今まで僕と共演したやつを全部1つのアルバムにおさめてくれたんです。几帳面なんです。
──1枚ではなくてアルバムでくれたんですか。
エスパー伊東:ええ。小さいアルバムですけど、ぎっしり入っているんです。さすが師匠です。僕が師匠と呼ばせて貰えるのは林家ペー・パー子師匠と鶴瓶師匠ですね。とても“さん”づけでは呼べないです。
──なるほど。エスパーさんにとって貴重な存在の方々なんですね。いいお話が聞けました。本日は有難うございました。
イベントの最中から、司会者とも何度となく話が噛み合わなくなってしまっていたエスパー伊東。インタビュー中も終始ゆるい感じだった。『笑っていいとも!』が終了となった今、もう会う機会もないかもしれないタモリと仲良くなれたことが本当に嬉しかったと今日一番の笑顔で語ってくれた。「気持ち悪い存在」を仲良く(!?)させた鶴瓶の気配りは流石である。鶴瓶さまさまだろう。ここにもタモリとの思い出、共演者の優しさを胸に生きている芸人がいた。
10日、東京・渋谷にて映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』映画公開記念イベントが開催され、エスパー伊東と春一番が登壇した。映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』は4月12日(土)、渋谷シネクイントほか全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)