歴史的な視聴率を記録したドラマ「半沢直樹」。社会現象ともなったその人気ぶりは台湾でもニュースに取り上げられ、注目を集めた。10月初旬からはケーブルチャンネルで放送されることが決まり、日本ドラマのファンは心待ちにしていた。そんな中、最終回のネタばれとなる報道が流れ、ファンたちの怒りが爆発している。
「半沢直樹」の台湾でのタイトルは「半沢直樹王牌銀行員」。台湾のケーブルチャンネル、緯来日本台(ビデオランド)で10月7日から毎日2話ずつ放送される予定だ。また日本での放送中には、動画サイトに非公式の中国語字幕付動画がアップされており、それを見ていたファンも多かった。日本での22日の最終回放送終了後、そうした動画サイトに動画がアップされるよりもはやく、最終回のネタばれ報道が流れてしまったのだ。これを受けて、ネタバレ報道をしたネットニュースのコメント欄には、ファンたちから「空気が読めていない」、「良心のかけらもない」といった怒りの声が寄せられた。
問題となった報道は、『中天新聞』が日本語のニュースサイトの記事をそのまま翻訳したものだったが、最終回の見せ場となった取締役会でのやり取りや意表をついたエンディングなどが紹介されており、完全なネタばれであった。
しかし寄せられたコメントの中には、「ネタばれしたけど、台湾での放送が楽しみ」、「半沢は何回見ても面白いドラマ」など、台湾での放送への期待の高さがうかがえるものも見られた。チャンネル数が100を超える台湾のケーブルテレビでは、視聴率が5%を超えれば上出来に分類される。最終回では視聴率40%を超えた「半沢直樹」が台湾でどこまで数字を集めることができるのか、注目される。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)