エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「なんか申し訳ない…」。AKB48・大場美奈が兼任するSKE48劇場で“涙のあいさつ”。

AKB48チームBとSKE48チームKIIの兼任が決まった大場美奈が、5月15日に名古屋・SUNSHINE SAKAEのSKE48劇場で行われた「ラムネの飲み方」公演の最後に初めてのあいさつをした。劇場で公演を見ていたという彼女はステージに上がり話そうとするが、すぐには声が出てこない状態だった。

大場美奈は苦労人である。2007年に応募した「AKB48 第一回研究生(4期生)オーディション」に落ちると、翌年の「第四回研究生(7期生)オーディション」も不合格となるが、2009年に三度目の正直で「第六回研究生(9期生)オーディション」に合格している。2010年には同期の島崎遥香、島田晴香らと共に正規メンバーへ昇格するのだが、空き枠がなかったことから所属は研究生という状況で過ごす。

正規となりながらも研究生扱いになっていたメンバーで2011年に結成されたのが、チーム4だ。その年の選抜総選挙で35位となりアンダーガールズ入りを果たした大場は、7月の西武ドーム公演でチーム4キャプテンに任命されたのだ。

ところが9月には過去の個人ブログに男性との交際、飲酒を疑われる内容があったことから「ファンの皆様にはおわびのしようもありませんが、今までの自分を見つめ直す時間がほしい」と自ら謹慎を決意。選抜じゃんけん大会も辞退した。

その後チーム4へ復帰した彼女は、再びキャプテンとなり活動を続ける。2012年の選抜総選挙では57位となりフューチャーガールズ入りするのだが、8月24日の東京ドーム公演でチーム4解体に伴いチームBへの異動が発表されたのだ。

昨年の11月からチームBメンバーとして活動を開始した大場が、今年の4月28日には日本武道館公演で発表された「春の人事」でSKE48チームKIIを兼任することになった。自身の兼任にも驚いただろうが、北原里英がSKE48を兼任解除となったところに自分が入ることは複雑な思いがあったはずだ。

SKE48兼任が発表されてから2週間と少しが経った5月15日に、大場は初めてSKE48劇場を訪れた。チームKIIによる「ラムネの飲み方」公演もパフォーマンスが終わり、リーダーの高柳明音が最後の案内をしていると「あるメンバーがみなさまにごあいさつがあると、駆けつけてくれました」と言い出した。

「どーぞー!」と呼ばれてステージに小走りで登場したのが、ブレザー姿の大場だった。観客もしばし状況がつかめなかったが、それが彼女だと分かると「うぉーっ!」と歓声が沸く。大場はあいさつしようとするが、止まぬ歓声に感激して涙が溢れそうになり声が出ない。SKEのメンバーが「みなるんっ!」と励ますと、高柳が「これから、SKE48の新たな仲間になる大場美奈ちゃんが駆けつけてくれました」と改めて紹介したので、彼女もようやく言葉が出せた。

「このたびAKB48梅田チームB、そしてSKE48チームKIIを兼任させていただきます…大場美奈です」と涙をこらえながらあいさつすると、深々とお辞儀した。彼女はこの日、劇場の後ろの方で「ラムネの飲み方」公演を見ていたという。初めて見るSKE48の公演に「メンバーの一体感とかファンのみなさんの一体感を見てて…なんか申し訳ないなって思って」と再び声を詰まらせた。

それでも何とか「今日、このステージに立たせていただいて、メンバーのパフォーマンス、ファンの皆さんの応援を見て、私もイチから努力してSKE48として頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」とあいさつを終えることができた。

高柳は「美奈ちゃんが活動する日はまだ決まっていないんですけど」と説明すると、「みなさんが温かく迎えてくれたので、私自身もすごくホッとしています」と笑顔で伝えた。最後は大場もメンバーと手を繋いで一緒に「ありがとうございました」と礼をしてステージを降りていったのだ。

大場美奈 Google+』ではSKE48劇場であいさつを終えた彼女が、「メンバーもみんな優しくて、早く馴染みたいなと思います」、「これからは今まで作り上げてきたSKE48の名に恥じぬよう努力していきます!」と決意を示している。

読者からも「ウェルカムみなるん。SKEをよろしく」、「こんなに早く名古屋まであいさつに来てくれるとは。その気持ち、行動が素晴らしいです」といったコメントがあり、彼女の誠意は伝わったようだ。AKB48のファンも「取りあえず、あいさつに行けて良かったな。これから大変な日々が続くだろうけど…応援してるからね!」と励ましている。

AKB48のファンに加えて、SKE48のファンも応援してくれるのは心強い。突然の「春の人事」ではあったが、大場美奈にとって今回の兼任はチャンスともなりそうだ。これまでの苦労を糧にしてSKE48でも頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)