お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功は相手が誰であろうと突っ込む、怒りっぽくてとにかく怖い。そんなイメージの浜田も今年で50歳を迎えた。さぞかし周囲から恐れられているだろうという想像とは裏腹に、後輩芸人の彼に対する感謝の念と信頼は深い。根底に流れるのは浜田のお笑い対する強い思いにあるようだ。公私ともに浜田と親交があるライセンス・井本貴史が感動のエピソードを披露した。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)で12日、「浜田雅功50歳!マジ感謝状サプライズ~!!」として、50歳を迎える浜田に出演者が感謝の気持ちを「笑いなし」で手紙に綴り伝えるという“ガキ”らしくない感動企画が放送された。浜田とは公私ともに親交がある準レギュラーのライセンス・井本貴史は、「テレビでは絶対に言わないでおこうと思っていた」という秘話を披露した。
井本は、一度だけ浜田から本気で怒られたことがあるという。浜田からの「腹へってんのやったら、電話してこい」との気遣いに、ほとんど毎日電話してご馳走してもらっていたという貧乏時代。3回目の食事に連れて行ってもらったときのことだ。お皿や灰皿を変える井本に浜田が、そんなことよりまずはご飯を食べろと促してきたのである。それでも「失礼がないように」という思い、そして浜田への“恐怖心”から気を遣い続ける井本を、浜田は「ホンマにええって」と戒めたそうだ。
さらに井本が帰り際に浜田の車を「運転します」と伝えたところ、ついに浜田が「お前、東京、何しにきてん?」と本気で怒り出した。意味が分からず困惑する井本に、すごい形相で「だから東京、何しにきてん?」と迫った。「売れたいからきました」と答える井本に「そうやろ、運転手しにきたんちゃうやろ?」と諭すように言うと、井本を横に乗せて浜田自ら運転して家まで送ってくれたのである。
井本は浜田の一言と、送ってもらった時間が「僕の宝物です」と感謝の思いを伝えた。相方の藤原一裕もライセンスが解散の危機に陥った時に、浜田からの「解散したらアカン。もうちょっとやれ」との言葉で今でもコンビを続けていることができると語った。
ちなみに次週は松本人志が浜田へ感謝の手紙を披露する。“笑いの天才”松本が「笑いなし」というルールのもと、結成30周年の思いを込めて相方にどんな言葉を贈るのか。こちらも見逃せない内容となりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)