EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】食器の色で味が変わる!? ココアにはオレンジ色のマグカップが一番と研究発表。

白を見ると心がピュアになり、赤は心を熱くさせてくれる。また青は清涼感を、緑は安らぎ感を与えてくれるものである。人の気分をおおいに左右する「色」。実は味も「色」におおきく左右されているという実験結果がこのほど発表された。

このほど、スペインの「バレンシア工科大学」とイギリスの「オックスフォード大学」による研究チームが、『Journal of Sensory Studies』誌に興味深いデータを発表した。チームは57名の被験者に対し、全く同じ量と質のホットチョコートドリンクを提供。ただし白、クリーム、赤、オレンジという異なる色のマグカップで飲んでもらい、その後それぞれの印象を語ってもらったという。

被験者らの回答から分かったことは、オレンジ色のカップで飲むと一番美味しいということ。評価がよかった色の順はオレンジ、クリーム、赤、白であった。このことから、舌ばかりか目を通じて脳が感じとる部分が味覚に大きく作用していることは明白で、食器からして美しいと愛されている日本食や、トマトをはじめ色の鮮やかな食材が白い食器に映えるイタリアンなどはその典型例であろう。

彼らはまた、「マクドナルド」や「サブウェイ」といったファストフード産業の看板やポスターのロゴに黄色が目立つことにも着目。そのちょっとした色使いで客は無意識のうちに食欲を増進させているというから、黄色には恐るべきサブリミナル効果があったということになる。

また“寒系”、つまり青い食器で出されると食欲が低下してしまうことも分かったそうだ。チームはレストランやデリカテッセン、スーパーマーケットなどのフードビジネス全般においては、たかが「色」、されど「色」であり、ぜひとも自分たちの研究発表を参考にして欲しいとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)