AKB48の柏木由紀が主演するドラマ『ミエリーノ柏木』の第1話に総合プロデューサーの秋元康が出演した。柏木は番組の合間に2人が対談したことは放送前から話していたが、それがドラマの1シーンとなっていたことには、ファンだけでなくメンバーの小嶋陽菜も驚いていた。

『ミエリーノ柏木』（テレビ東京系）はAKB48の柏木由紀にとって初主演ドラマということもあり、放送前から話題となっていた。カフェに勤める柏木らが恋愛に悩む依頼人を相手と別れさせる“別れさせ屋”でもあるという内容だが、1月11日の深夜に第1話が放送されると、予想を超える不思議な展開にファンも驚いたようだ。

レギュラー出演するカフェ従業員の柏木（柏木由紀）に今野（キングオブコメディ・今野浩喜）とマスターの佐野（佐野史郎）の3人はそのままの苗字で登場する。ドラマの随所にアドリブともとれる台詞もあり、今野が柏木に「俺と付き合う？」と話しかけると「炎上するよ」と彼女から返される場面など現実と紙一重という感覚が新鮮だ。柏木が友人たちと居酒屋で合コンする場面など、普段は見られない彼女の一面を見ることもできた。

そんな中、電話で呼び出された柏木が向かった先にいたのが、まさかの秋元康だったのである。彼は「柏木は恋愛には向いてないな」と話し出し、「男性から深夜に『海を見に行こう』と電話されるのと、『面白いDVDがあるから部屋に見に来ない』と言われる場合」を例に出して柏木にどちらが安心か選ばせた。「深夜の海は怖いからDVDですね」と答えた彼女に、「やっぱり、お前は分かってないな」と恋愛を語ったのだ。

放送後には、ファンから『柏木由紀　Google＋』や『柏木由紀オフィシャルブログ』に多くのコメントが届いている。「ゆきりんの自然体な感じと演技の部分がうまくあってるなと思いました」、「斬新な感じで凄く面白かったよ」と好評で、やはり「秋元康先生が出演したのは驚きました」、「やすすの登場には驚きました。ゆきりん、やすすに結構言われてましたね。頑張ってください」という声もあった。

小嶋陽菜もTwitterで「なんでやすす??」とつぶやいており、秋元康のサプライズ出演はAKB48メンバーはもちろんだが、もしかすると柏木でさえも知らなかったのではないか。彼女はドラマについてのインタビューに「ドラマの合間に秋元さんと対談するシーンがあるんですよ」と話しており、リアルタイムで見るまではストーリーに組み込まれているとは知らなかったかもしれない。

深夜番組ならではの男女のドロドロした恋愛模様を描きながらも、そうした意外な展開もまじえて重くなりすぎない作りとなっている。『ミエリーノ柏木』に主演することで、柏木由紀も女優としての力を伸ばしてくれそうだ。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）