話題のDVDを借りて過ごす夜が好きなのは俳優とて同じ。ニコラス・ケイジも度々レンタルビデオのお世話になっているようだ。ところが…。

『TMZ.com』はこのほど、俳優ニコラス・ケイジ（48）がなじみにしているロサンゼルスのレンタルビデオ店「Old Bank DVD」から、長いこと借りている2本のDVDを「早く返却するように」と督促を受けていたことを報じた。

もちろん延滞料金が発生しており、その額は224.48ドル。高いが規則は規則、「それくらいの額で気付かせてもらって良かった」とも言えそうだ。ちなみに借りた映画は『スター誕生（A Star is Born）』、そして『キング・オブ・コメディ（The King of Comedy）』といずれも懐かしい映画。意外な性的嗜好がバレるような映画でなくて、まずは良かった。

気になるのは、なぜそのような顧客の個人取引状況がメディアに漏れたのかということ。実はこの「Old Bank DVD」、長期未返却の顧客に対し、Facebookを通じて呼びかけていたというのだ。ケイジが今回これに気付き、店に直に電話をかけて謝罪。延滞金の支払いにもすんなり応じると申し出たが、「アシスタントがうっかりしていた」ということで、店側も延滞金を80ドルにまけたそうだ。

さらに粋な計らいはこれ。すっかりニコラス・ケイジ・ファンになってしまった彼らは、Facebookにて“ニコラス・ケイジさんの真摯な姿勢を称え、私たちはどのお客様に対しても今週末に限り、彼が出演した映画を1本無料で貸し出します！”と発表した。

失態を犯しても真摯にそれを詫びたケイジ、どうやら一気にファンを増やした感じもある。だがそれもこれも、請求された金額が80ドルと安いから。財テクの失敗やローンの焦げ付き、税金の滞納などに対しても同じように支払いに応じられれば言うことナシなのだが…。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）