エンタがビタミン

writer : naomaru

【エンタがビタミン♪・番外編】「学校行かない選択肢ある」「(学生時代は)いつか終わる」。博多華丸・大吉、渾身の訴え。

大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる事件。連日の報道にやり場のない怒り、胸を痛めている人も多いだろう。この問題にお笑い芸人の博多華丸・大吉の大吉が言及した。

11日放送『たまむすび』(TBSラジオ)でのこと。大吉は、今回の問題について「自殺すれば、加害者に対して制裁できると思ってしまうのは怖い」と語った。学校でイジメられて八方塞がりになっている中学生もいるだろう。しかし、大吉は自殺をしないと大人が真剣に話を聞いてくれないという考え方は絶対に間違っていると語気を強めた。

さらに「いろいろ事情はあるだろうが」と前置きした上で、「学校に行かない」という選択肢もあるのではないかと語った。中学生は「毎日一生この時間が続く」と考えがちだ。ことイジメにあっていたら「他にも世界はある。選択肢もある」ことに気づく余裕すらないかもしれない。しかし学生時代には必ず終わりがくる。実は自分自身も明るくはない中学校生活を送っていたという大吉。彼は「(こんな日々は)いつか終わる」と信じていたという。そんな大吉は、いまやテレビやラジオにも引っ張りダコの人気芸人となった。

もちろん大吉の言うとおり、人にはそれぞれさまざまな状況がある。しかし、辛いと思い悩むことがあったときには、周囲に助けを求めることはもちろん、時には問題と正面から向き合わず斜めに構え、ただ時間が流れるのを待つだけでもいいのではないだろうか。選択肢は自分の想像をはるかに超えてたくさんある。状況は人それぞれ異なるが、全員に共通して「学生時代の終わり」は必ずやってくる。数年先、数十年先に続く未来の方が学生時代よりずっと長いのだから。逃げでもなんでもいい。どんな手段をとってもとにかく生きてほしい。そんな思いが伝わってくる切実な大吉の訴えであった。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)