エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「タモリに一度、会いたかった」。“モテキ”漫画家がテレビ初出演。その意外な正体に共演者も唖然。

漫画『モテキ』が人気となりドラマ、映画化されて大ヒットした。その原作者の久保ミツロウ氏がテレビ『笑っていいとも!』で初めてその姿を世間に見せたのだ。『モテキ』でブレイクしただけに作品は知りながらも、漫画家“久保ミツロウ”についてはレギュラー陣も詳しくはなかった。一同は明かされたその正体に驚くことになった。

漫画家、久保ミツロウ氏はこれまでに雑誌の取材でも顔出しはNGとしていた。素顔が分からないように落書きした写真を掲載してきたほどだ。だが5月21日の『笑っていいとも!』には「一度でいいからタモリに会いたい」と初めてテレビに出演したのである。

進行役の香取慎吾から「それでは久保ミツロウ先生!」と紹介されて登場したのは女性だった。ひな壇に座る共演者一同は、状況が理解できずに唖然とする。やがて田中裕二(爆笑問題)が「ちょっと整理しようぜ」と落ち着くと、「女性? 女装しているわけではないですよね?」と尋ねた。

間違いなく女性である彼女は、「漫画家がテレビに出ても『まんが書いてろ』とか言われるだけ。女の漫画家はさらに罵詈雑言しか言われない」とこれまでテレビ出演しなかった理由を明かす。「でも、私はタモリさんと同じ時代に生きている証が欲しかった」と、それらの壁を乗り越えてまで今回の出演を受けたという。「もうタモリさんに会う目的は達成したので、後は何でも質問してください」と彼女はすがすがしい表情で語った。

では、なぜ“久保ミツロウ”という男性名を使っているのか。彼女は高校時代に、少女誌「なかよし」の漫画賞でシルバー賞を受賞したことから漫画家への道を進む。当時は“久保美津子”の本名で描いていた。だが、大手の雑誌で描いていくにはそのままでは無理だと気づいたそうだ。

「少女漫画、少年漫画だけでは限界が来る。いつかエロ漫画を描くことも視野に入れて、自分の幅を狭めない為に“久保ミツロウ”にしました」と真相を語ったのだ。その後、2008年には青年誌「イブニング」に連載していた『モテキ』でブレイク。今ではあの「週刊少年マガジン」に『アゲイン!!』を連載するまでの人気を得たのである。

その彼女が、とてもテレビ初出演とは思えないトークを披露したのだ。『モテキ』については「モテたことがない自分自身がモデルだ」と明かすと、香取から「売れましたね!」と冷やかされて「お金になりました」と照れながらも満面の笑みを見せてくれた。

また、「東京で関西弁を使う男には引いてしまう」と持論を展開。千原ジュニアや夫が関西人の藤本敏史であるゲストの木下優樹菜を前にして、「結局は地元での成功を引きずっているだけ。そんな男には心のシャッターを閉じてしまう」と毒舌も振るった。最後にはモテ男のモデルパターンとして、「タモリは何もしなくても女性が群がってくるモテ男タイプ」と憧れのタモリを持ち上げるサービスも忘れなかったのだ。

漫画家だけにトークの構成もおもしろく、バラエティでも十分通用しそうである。人気番組『いいとも』で姿を公にしたことから、今後“久保ミツロウ”をメディアで見る機会が増えるかも知れない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)