エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「次女の異様な行動は自分の責任」。長女を交通事故で亡くした風見しんご、涙の告白。

今週は通学途中の小学生らが犠牲になる交通事故が、全国で相次いだ。いずれも防ぐことができたであろう事故で、犠牲となった方々やその家族の無念さを考えると、運転者に対し怒りを覚えてしまう方も多いだろう。タレントの風見しんご(49)も、愛する長女を通学途中の交通事故で亡くしている。

4月27日放送の『爆報!THE フライデー』(TBS系)でインタビューを受けた風見しんごは長女が亡くなった後、家庭が暗くなり皆が苦しんでいた様子を赤裸々に告白した。

2007年1月、当時10歳で小学5年生だった長女は、通学途中の横断歩道で青信号で渡っていたにもかかわらず、大型トラックにはねられ死亡した。事故が起こった場所は、風見の自宅から100メートル余りの距離だった為、連絡を受けた夫妻はすぐに現場に駆けつけ、凄惨な現場を目のあたりにした。トラックの下に潜り込んでいた長女を助け出そうと、風見は周りの制止を振り切り、自ら車体を持ち上げようとしたそうだ。

「どんなことがあっても、絶対に守ってあげるからな」。長女が生まれたときから、父親として風見がいつも声にしていた言葉だった。この約束が守れなかったことを、彼は何よりも悔やんでいた。

長女の葬儀が終わって普段の生活に戻り、時間が経っても娘が亡くなった喪失感は薄れるどころか、深まるばかりだった風見。毎日24時間、亡くなった長女のことを想い悲しみに暮れるばかりで、妻や次女への心配りが全くできなかったそうだ。そんな中、残された家族のために悲しみを表に出さず家事や育児を頑張っていた妻が、病に倒れ寝込んでしまったのだ。

そして当時3歳だった次女が、異様な行動を取るようになったという。テレビ画面に映っているビデオの姉に向かって、「ごめんなさい」と頭を下げて謝っていた。“自分が悪い子だから、お姉ちゃんが帰ってこない”と思っていたのだ。また名前を聞かれると、亡くなった姉の名前で答えるようになってしまった。「お姉ちゃんが居なくなったのは、自分の責任」、「自分がお姉ちゃんになれば、みんなが明るくなってくれる」。幼い次女が自分の行動について話した時、風見は“今、守らなければいけない大切なもの”を次女に気付かされ、全てを受け入れて残された家族と一緒に生きて行く決心ができたそうだ。

実は記者は今回、風見のこのような告白を聞いたのは2回目である。しかし最近続けて起きた、小学生が犠牲になる理不尽な交通事故のニュースと重ねると、また深い怒りと悲しみを覚えてしまうのだ。被害者家族の生活をも崩壊させる交通事故。ハンドルを握るドライバーの皆さんには改めて、運転に対する自覚と責任を強く持って欲しいと願うばかりである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)