エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「テンション変えよう! 」AKB被災地訪問、宮城県多賀城市で見せた“たかみな”の気合に感動。

AKB48が昨年5月から行っている被災地訪問が、今年の1月28日で9回目となった。宮城県多賀城市を訪れた高橋みなみら6人と会場に集まった方々の様子が、NHKテレビ『MUSIC JAPAN』で紹介された。AKBのリーダー的存在の高橋みなみが、ステージにかける意気込みが伝わる内容であった。

現在公開中のドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』では、昨年夏に行われた西武ドームコンサートで高橋みなみが「今日のような公演が続けば多分終わります」とメンバーに気合を入れるシーンがある。その初日舞台あいさつでメンバーの篠田麻里子が「今年も被災地訪問は続けていきたい」と話した1月27日の翌日、AKBメンバー6人が2012年初の被災地訪問を行った。

2月5日放送の『MUSIC JAPAN』によると、1月28日に宮城県多賀城市を訪れたメンバーは高橋みなみ、峯岸みなみ、秋元才加、松井咲子、大場美奈、島崎遥香の6人だ。会場となった市立多賀城中学校の体育館には、終日氷点下という寒さの中で校門前に時間前から多くの方が並んだ。

今回は2ステージを行い、1回目は天真小学校の生徒と、仮設住宅で暮らす方々を対象にパフォーマンスやじゃんけん大会を行い、ステージ終了後は握手やハイタッチをしながら触れあった。嬉しさのあまり泣き出す女子生徒もいたほどで、AKB48の訪問は子ども達に元気を与えたようだ。

2回目は多賀城中学校の生徒達に向けて行われたが、その開始前にステージ裏で彼女達6人が組んだ円陣は迫力があった。高橋みなみが「テンション変えましょう!」と鋭い眼差しで言うと、「うちらが盛り上がらないと、うちらのテンションが上がらないと、中学生はどうやってノッていいかわからなくなると思うので」と気合を入れたのだ。

被災地訪問による熱意から出た言葉でもあるだろう。しかし、6人で中学生を対象に行うステージと西武ドームコンサートで数万の観客に臨む時のモチベーションに、微塵もブレがない高橋みなみのリーダー的立場の自覚は凄いと言える。

じゃんけん大会では男子生徒が勝ち残り、ステージ上で「AKBで一番推しているのは誰?」との問いに、彼は「たかみな」と答えたのである。「来たーっ! シャー!!」と腕を高々と上げて喜ぶ高橋みなみは自ら“ハイテンション”を実行していた。

2回目のステージも大成功で握手の際には「ありがとうございました。元気もらいました」と言う声もあった。帰りのバスには多くの見送りも行われてAKBメンバーも感激していたのである。

ネット上では、この放送を見て「地道に続けてるんだよな、被災地訪問」、「何気に感動してしまった。高橋って偉いなあ」との感想も多く見られ、AKBによる被災地訪問の意義や今回の高橋みなみの熱意が伝わっていることが分かる。

また、今回訪問した松井咲子のオフィシャルブログ『さきっciao』には、被災地の方々から多くのコメントが届いた。「東北へ来てくれてありがとう! 福島に住んでいますが多賀城市の話を聞いて心が温まりました」との声や、『友人が娘さんと今回参加した』と言う方からは「AKBには詳しくない友人ですが『娘が本当に元気になった』と喜んでました」との内容もあった。

3月11日の震災発生から間もなく1年が経つが、被災地の状況を報道することが次第に少なくなっているだけに、AKBの訪問活動が被災者の方々に与えるものは大きいようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)