新北市にある明志科技大学の宿舎で、学生が1階の窓から転落し死亡する事故が起きた。警察によればこの学生は、宿舎の門が開けられなかったため、窓から外へ出ようとしたが転倒し死亡したとみられる。

亡くなったのは、明志科技大学1年生の男子学生（21）で、宿舎そばの溝の横で倒れているところを同じ大学に通う学生が発見した。救急隊員が駆けつけたが、事故発生から1時間半が経過しており、すでに死亡していたという。

防犯カメラの映像から、午前8時半ごろ学生が宿舎の門を開けようとしたが、開けられなかったことがわかっている。門は学生カードを使って開ける仕組みになっているが、兵役のため休学していた学生は、数日前に復学したばかりで宿舎用の暗証番号をまだ申請しておらず、学生カードが使用できない状態だった。

警察の調べでは、門のすぐそばの窓に学生が足をかけた形跡が発見されている。また、宿舎の外の地面から窓までの高さは2.4メートルあり、通常の1階に比べると少し高い位置にあった。

学生は溝の底に顔をつけた状態で死亡しており、警察では転落時に頭を打って意識を失った学生が、溝水に顔をつけ窒息死したのではないかとみて調べを進めている。

なお、この事故について大学側はコメントを控えている。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）