writer : techinsight

「大手サイトを利用=安心」は永遠の構図ではない。「儲かる」ECサイトが作れる6つのコツ。

「アクセス」、「売り上げ」。このふたつはECサイト運営者の頭を永遠に悩ませる。対応策としての「広告」、「SEO対策」。残念だが、こちらも食傷気味だ。結局は、高い登録料を払ってでもAmazonや楽天など大手サイトに登録するしか生き残る道はないのだろうか。しかしネット社会は日進月歩。一見八方ふさがりに感じる“戦況”でも、それを切り開く戦略がどこかになければ逆に不自然ではないか。

「やはり大手サイトが…」そう考えるのは早計だ。できる限り経費をかけずに賢くアクセスアップ、そして売り上げにつなげたいものだ。お金をかけず、すぐに始められる対策を6つ紹介したい。

■ランキングサイトに登録し「信用」を作る
商品購入の際、「このサイトで買い物をしても大丈夫かな?」とサイトの信用性を気にしない消費者はいないだろう。大手サイトに登録しなくても、ユーザーの「信用」を作る方法はたくさんある。例えばショップベルのようなネットショップの総合ランキングリンク集に登録すれば、カテゴリー別に人気ランキングが公開されているので、「○位にランクインした」というPRが出来る。テレビや雑誌はランキングコーナーで溢れているが、それは「ランキングに入っていたから買ってみよう」という消費者が多いことの表れでもある。

■目玉商品を設定する
「客寄せパンダ」という言葉があるが、これはECサイトにおいても重要になってくると言えよう。例え良品が揃っていようとも、そもそもサイトに辿り着かなかったら意味がない。まず足を運んでもらうためにも、限定商品や目玉商品、破格の商品を一つ用意し、PRに使うと良いだろう。値段が安いものが理想だが、実際に販売することが難しい場合、逆に「高すぎる商品」を置くのも良いだろう。

■ネットツールをフル活用し口コミを発生させる
今や、TwitterやFacebookのアカウントを持たないECサイトはほとんどないのではないだろうか。販促ツールとしてこうしたSNSサイトやブログは有効だ。しかし、ただアカウントを持っているだけでは意味がない。積極的に商品をアピールしていく必要がある。

■文章で「個性」を出す
前述のネットツールを活用する際に気をつけたいのが、情報の垂れ流しにならないことだ。手間をかけるのを怠るばかりに、無機質な宣伝文が連発されてしまったら、見る側はスパム(迷惑メールのようなもの)だと感じてしまう。例えば商品紹介の際、その日の天候や話題のニュースについて触れると、書き手の温度が伝わり、個性を出すことができる。また、「フォロワー」や「友人」などとのコミュニケーションも親しみを持ってもらうために重要だ。

■サイトは整然とさせる
コンビニやスーパーなど実在の店舗と同様に、雑然としたサイトは商品が探しにくく、嫌われる傾向にある。「ECサイトのユーザーは2秒以上は待ってくれない」…これは巨大ECサイトへのネットワークサービス提供で知られるアカマイ・テクノロジーズのクリス・シャトル上級副社長の言葉だ。お洒落なサイトにしたいとフラッシュを多用したり凝ったデザインにしてしまうサイトや、あれもこれも紹介したいと商品を詰め込み過ぎるサイトは、ユーザーの利便性が損なわれ、結果的に売り上げを落としてしまうのだ。見やすくワンクリックで求める商品に辿り着けるサイトが好ましい。

■画像やランキングで差を付ける
ネットショップは実際に商品を手に取って確かめられないことが大きな不安要素となる。どれだけ文章で訴えても、やはり「目に見えること」が大切だ。なるべく分かりやすい写真を掲載するとともに、ランキングを作ったり購入者の声を載せるなどして、商品に「実際に売れている」感を出していくことが大切だ。

以上紹介した6つの対策は、明日にでも始められるし、いずれもかかる経費は0円だ。なかでも当編集部がオススメしたいのは、冒頭に挙げた「ランキングサイトへの登録」だ。

日本最大級の通販サイトのランキング式ポータルサイトショップベル(http://www.shop-bell.com/)は、2005年に開設された老舗で、一日のアクセス数は6万件を超える人気サイトだ。細かいカテゴリー別にランキング登録できる上、特典の有無や実店舗、ブログも紹介出来たり、「ハロウィン」「七五三」など毎月の特集コーナーもあるので、サイトへのアクセスが広がって一石二鳥だ。無計画に有料広告を出したり、大手サイトに高い登録料を払う前に、まずは無料のランキングに登録し、その効果を測ってみてはいかがか。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)