北斗晶と夫の佐々木健介が運営するプロレス団体『健介office』が、GW中に東北入りしてプロレスで被災者を元気づけた。
健介office一行は5月4日早朝バスで岩手県へ向かい、宮古市で行われる「みやこ春のこどもまつり」でプロレスの試合を開催した。
また、その足で5日早朝から福島県郡山市へ移動して「ビックパレットふくしま」で試合を開催した。
佐々木健介と北斗晶はそれぞれのブログで今回、被災地でプロレス試合を開催することへの思いを綴っている。
プロレスを行うにはリングを設置しなければならず、関東や東北で彼らの気持ちに共感して協力してくれた人々の力がありなんとかイベントが実現できたという。
佐々木健介は震災後の福島県を一度訪れたことがある。その際に小学校など避難所を慰問し、プロレスの試合を実現することを約束したのだ。
今回、その約束を果たすために被災地へ向かった健介は「少しでも勇気を出して、元気になって貰えたら」と語り「25年間プロレスをやってきて良かった」と力が入る。
事務所を運営する北斗晶は、今回のプロレス試合が開催できるまでには多くの壁があったと話す。
プロレスのリングは1トン以上あり、被災地での交通状況も考えると運送会社もなかなか運搬を引き受けてくれなかったのだ。そんな中で「リングはキチンと時間までに必ず運びますから、子ども達に最高の試合を見せてやって下さい」と応えてくれたのが、桃太郎便のマルワ運輸(埼玉県本社)の社長だった。また、北斗晶や選手らが移動するバスは埼玉県の春日部観光が協力してくれた。
被災地でリングを設置する場所や開催するための許可などは福島県の「アルファクラブ」のみなさんが協力してくれた。彼らは以前、健介officeが小学校などを慰問した際に何かと世話をしてくれたのだ。
こうした協力を得てようやく被災地で特設リングを設置して、プロレスの試合を行うことができたのである。
北斗晶は自分達にはプロレスを見てもらうことしかできないが、何かを感じ取って貰いたいと願う。
「やられてもやられても立ち上がる。痛くても辛くても立ち上がっていく、そんなプロレラーの姿を見て」と熱く綴る。
「IBCニュースエコー」では5月4日の「みやこ春のこどもまつり」で、GWだが遊びに行けない被災地の子ども達に元気を届けようと「プロレス大会」が開催されたことが紹介されている。
会場で試合や開放されたリングを楽しんだ子ども達を含む観戦者は500人に上った。佐々木健介・北斗晶夫妻はイベント終了後に子ども達に文房具をプレゼントしたという。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)