エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「イイ感じで終わろうとしてる」。イチハチ最終回に浜田雅功もエンディングで感動。

バラエティ番組「イチハチ」(TBS)が3月30日で終了した。『ヤラセ疑惑』などの影響もあったようだが、最終回は人気芸人がひな壇トークを繰り広げて盛り上がった。

『超人気芸人8組が浜田の前で相方への不満全部ぶっちゃけちゃうぞSP』と題して放送されたイチハチの最終回では、普段聞かれない芸人の裏話が飛び交い充実した内容となった。
例えば人気コンビ、ピースの綾部祐二は相方の又吉直樹に「リアクションがヘタ過ぎ」と不満を漏らす。Mr.マリックと共演した際にマリックが又吉に「ちょっと君、持ってくれる」とビールジョッキを渡そうとすると、彼は「僕、驚けないので結構です」と断ったというのだ。

また、アンジャッシュの渡部建は人力舎に入るきっかけは児嶋一哉に誘われたことだと明かすと、その時の児嶋のやり方に不満があると話した。
児嶋は「社長が相方を連れてきたらすぐにテレビに出してやると話している」と渡部を連れ出したが、人力舎の事務所に行くと社長は児嶋の顔さえも覚えていなかったのである。渡部はその時のショックを今も忘れないのだ。
アンジャッシュのエピソードは多い。人力舎の後輩であるアンタッチャブルの山崎弘也が司会を務める舞台に出演した時のことだ。終了間際に山崎が児嶋に話をフッてきた。しかしいまひとつウケなかったことから山崎は気を利かせて「からの~!? さらに~!?…」と5回ほどフリを繰り返した。
結局最後までウケずに児嶋がスベり倒した形となり、ブチ切れた児嶋は緞帳が下りた瞬間に山崎をマジでなぐってしまう。渡部がそれを暴露して、ひど過ぎると児嶋を責めると、児嶋はそれに対して「相方のおまえだけはつっこむなり笑うなりしろ“約束な!”」と逆切れしていた。

2時間の大半はこのような暴露合戦で8組のコンビ芸人がある時は総立ちになって盛り上がった。やがてエンディングの時間が近づくと彼らの『過去のインタビューなどで相方について語った想い』を結成時のVTRと合わせて公開した。BGMにロックバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲『TRAIN-TRAIN』が流れるとスタジオの空気は変わり全員がVTRに注目した。そこで紹介された各コンビのひと言は次のようなものだ。

アンジャッシュは「あなたとってアンジャッシュとは?」という質問に渡部が答えた。「家みたいなもの。そして、この世界で唯一味方なのは相方」(2003年お笑いポポロ)。
フットボールアワーは後藤輝基から岩尾望に対して「いろいろあったけど、運命の出会いやったな」(2004年女性自身)という言葉を贈っている。ライセンスの藤原一裕は井本貴史について「僕みたいな暗い性格の人間の心の扉を開けてくれる、マスターキーを持っている人です」(2008年お笑いポポロ)と語った。
笑い飯は「あなたにとって笑い飯とは?」と問われて西田幸治が「アホみたいなことが出来る場所」(2003年お笑いポポロ)と答え、ピースはコンビを組む時に綾部が思ったこととして「コンビを組んだのは賭け。ダメなら2人で京都で静かに暮らそう」(2004年お笑いポポロ)と明かされた。
そして、博多華丸・大吉の華丸がR-1で優勝した時に「僕(華丸)よりコイツ(大吉)の方が涙を溜めていたことはワケわからん」(2006年お笑いタイフーン)という言葉が紹介されるとスタジオから感動の声が沸いた。
浜田雅功も「なんかええ感じで終わろうとしてるな~」と番組の終わりが名残惜しそうだ。

次にスリムクラブのエピソードとして全国ネット(エンタの神様)に真栄田賢1人だけで出演決定した時に内間政成が言った「おめでとうございます! 相方は世界一おもしろい! テレビでお前の力を見せて欲しい」(2008年お笑いポポロ)という言葉が紹介された。
そして同じ沖縄出身のガレッジセールのゴリが芸人を辞めようと思っていた時に川田広樹が言ったひと言「もうちょっとだけやろうよ。それでダメなら一緒に沖縄に帰ってくるから」(2002年マンスリーよしもと)が出てVTRが終了した。

スタジオはデビュー時を思い出した芸人たちが懐かしさと感動の空気に包まれ、スリムクラブ真栄田にいたっては涙を流して目を腫らしていたほどだ。
VTR中ずっと涙を流していた彼は「真栄田泣くなよ! シメシメやな!」と浜田から突っ込まれてようやく笑顔を見せていた。

そしてめったにダウンタウンの話はしない浜田雅功もこの時は少しだけ2人の関係に触れたのだ。彼らはほとんど2人きりで食事に行かないが、それでも「ここは話しておこう」と思う時は呼び出して2人で食事することもあると浜田が明かしたのである。貴重な話を聞いて後輩芸人たちは感動していた。
こうして、最終回を終えた「イチハチ」だが、まだまだ充実した内容が期待できるだけに終了が惜しまれる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)