EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】シェパードに襲われ4人が重傷。だが飼い主は反省の色全くなし。(オーストリア)

幼い子供達が遊び、親がそれを見守る、公園での幸せな風景。
だがそんな穏やかな時間は、無責任な飼い主に飼われている1頭の犬によって荒らされてしまった。

19日午後、ウィーンにある公園に突然、リードに繋がれていないシェパードがやって来て、遊んでいた2歳の女の子を襲い、彼女の右脚に深い噛み傷とひっかき傷を負わせた。
そのシェパードを追い払おうとした女の子の父親も逆に襲われ、腹部と脚を噛まれるなどの怪我を負う羽目になった。
更には、2歳の男の子と公園でバスケットボールをしていた27歳の男性も襲われ、手を噛まれるなどの傷を負った。
その様子を見た、子供を遊ばせていた他の母親らは逃げ惑い、公園はパニック状態に陥ったという。

このシェパードの飼い主である男とその恋人である女も同じ公園にいたが、自分達の犬が公園をパニック状態に陥らせていたにもかかわらず、その状況を他人事のように捉え何もしようとしなかったそうだ。
「それどころか彼らは、犬を追い払おうとした私の夫に対して悪態をついたんです!」と、重傷を負った女の子の母親は憤りを隠さずに話している。
この2人は以前も、不注意により犬が人に怪我を負わせたとして注意勧告を受けていたというが、その時のことをまるで反省していないのだろうか。

全部の国でそうだとはいえないが、ヨーロッパでは動物愛護精神が強い分、犬に対するしつけもきちんとしている飼い主が多く、レストランやカフェなどに犬も一緒に連れて行ける環境を作っている。
だが残念ながら、今回のような事故も多発している。その際目立つのは、事件を起こす犬の飼い主が今回のように「自分の犬は大丈夫」、「事件が起きても、自分とは関係ない」と考えていることが多いことだ。そして犠牲になるのは、大抵が幼い子供である。
これを読む犬を飼われている方も、「自分の犬は大丈夫」と思い、飼い犬をリードに繋がず散歩をしたり、放し飼いなどされていないだろうか?
だがその状況は、人にとっても犬にとっても安全ではないはずだ。どうぞ今一度確認していただきたい。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)