人気ミュージシャンであるワイクリフ・ジョンは、先にハイチの次期大統領選に出馬したものの、やむなく取り消していた。その理由のひとつに、ショーン・ペンの “アイツはダメだ” というメディアへの猛アピールがある。怒り狂ったジョンは今…。
3日、ニューヨークで開催された「2010 Hot 97’s On the Reggae Tip Concert」でジョンは、2004年のヒット曲『President』の歌詞を替え、“いいカッコして見せているけど、あいつこそ(ハイチに蔓延する)コカインでヘロヘロなんだ” と歌った。そのあいつとは一体…!?
ご存じの方も多いと思うが、ハイチ出身で米国の音楽界で大活躍のワイクリフ・ジョンは、今年1月に起きた大地震の爪痕がいまだ生々しい祖国ハイチの、次期大統領選に一旦は出馬していた。
彼は慈善活動団体「Yéle Haiti Foundation」を設立しており、大地震が起きると、ジョージ・クルーニーらとともに、テレソン番組「ホープ・フォー・ハイチ・ナウ」で5800万ドルいう募金集めに成功している。
しかしここに、被災地支援活動に尽力していた俳優ショーン・ペンら活動家が、「ワイクリフがしたいのは世界中の偉い人との会談だけだ。義援金を自分の懐に入れている可能性もある。彼が被災地の現場を歩いているのを見た者はいない」と、強烈なダメ出しをメディアに放った。
立候補者は30人にも上り、現地での票集めが思ったように進まない中、暗殺計画の情報を得たとして、安全確保を理由に立候補を取りやめたジョン。彼はすでに米国に戻っており、歌を利用してペンに仕返ししたということになりそうだ。
もっともジョンの代理人はメディアに、「いえいえ、決してペン氏のことを歌ったものではありません」と否定しているが、今ジョンが怒り狂っている “あいつ” と言えばやはり…。なお、ペン側はこの報道を鼻で笑っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)