2010年8月全米公開が予定されている、アクション映画の新作『The Expendable(原題)』で、監督および脚本、主演までこなす俳優のシルヴェスター・スタローンが、格闘シーンの撮影中に首の骨を折る重傷を負い、手術を受けていたことが明らかになった。
スタローンが格闘したという相手は、元WWEレスラーであるスティーヴ・オースティン。すでに元気になっているスタローンであるが、「本当は言いたくなかったんだけれど」と添えた上で、『FHM』誌にその時の様子をこう語った。
「7人の男を次々と倒すシーンだったんだけれど、スティーヴ・オースティンは強すぎた。スタントの連中も悲鳴をあげるほどで、冗談抜きに参ったよ。気が付いたらオレはうなじのあたりの骨が折れていたのさ。手術がそれは大変だったらしく、今オレの首には金属のプレートが入っているよ。」
『ロッキー』、『ランボー』のシリーズをはじめ、数々の作品でマッチョなタフ・ガイを演じてきたスタローンも、現在63歳。撮影では度々怪我を経験して来たというが、特に『ロッキー4』ではあやうく命を落とすところだったという。
ライバルのロシア人ボクサー、“イワン・ドラゴ”を演じたドルフ・ラングレンが、もろにスタローンの頭と胸部にパンチを命中させてしまった。その部分がどんどん腫れ上がり、心臓を圧迫し始めたためヘリコプターで救急病院に運ばれたが、医師からは少し手遅れになったら死んでいたと言われたそうだ。
スタローンはラングレンに「所詮映画なんだぞ、あまり本気出さないでくれよ」と言ったというが、彼は今回の『The Expendable』にも出演しており、今ではとてもよい友人なのだそうだ。この作品には他にもジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリスなど豪華なアクション・スターが勢揃いし、スタローンに力を貸してくれたという。
『The Expendable』は、南米の独裁政権国家の転覆を目的に派遣された、アメリカ陸軍特殊部隊の雄姿を描く作品だが、62歳のシュワルツネッガーは州知事そのままの役で、たった1日だけのカメオ出演となった。身の程を知っているというか、ズルいというか…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)