2009年紅白歌合戦は60周年ということもあり、例年以上の力の入り方だった。司会は毎年好評の中居正広と仲間由紀恵が務め、番組を盛り上げた。最終的には白組の圧勝となったわけだが、優勝チーム白組の司会者中居正広には個人的な幸せが待っていた。
今年の紅白歌合戦は開催前から白組有利の声が聞こえていた。
それも無理は無い、60周年ということもありNHKも視聴率アップの為に可能な限りの企画を考えたのだ。
その結果、ジャニーズからはSMAP、TOKIO、嵐、NYCボーイズ、スノープリンスが揃った。
さらに福山雅治、ゆず、そして再結成のアリス。若者に人気のフランプールまで登場した。
しかし、いざ始まると紅組も善戦したのだ。
いきものがかり、アンジェラアキは地域の中学生や市民団体をコーラスに迎えて感動的なLIVEを聞かせてくれた。
また、話題のスーザンボイルも登場して紅組の票が伸びたかにも思えたのである。
しかし紅組の切り札として呼ばれた応援ゲストスーザン・ボイルに対抗して白組の応援ゲストはなんと矢沢永吉だったのだ。
「紅白が60周年と聞いて、俺が生まれた時にスタートしたんだと思って来ました」
という矢沢に会場は興奮した。
そうした展開で紅組の善戦もむなしく結果は次のようになった。
紅組213,029点、白組348,679点・・・
圧倒的な白組の勝利だったのだ。
最後に優勝旗を受け取るのは司会進行とリーダーでもある中居正広だ。
優勝旗を渡すのは審査員の代表、巨人軍ジャイアンツの原辰徳監督である。
ご存知と思うが中居正広は大の巨人ファンなのである。
優勝旗を受け取る際に中居は自らこう頼んだ、
「原さん、原さん、握手してもらっていいですか!」
原監督も快く握手してくれた。
中居は白組勝利よりも嬉しそうだ。
「原さんから握手してもらっちゃったよ!」
と満面の笑みを浮かべていた。
しかし、冷静に考えるとこれも中居流のパフォーマンスなのだ。
彼は紅白のオープニングから「音が苦」と書いた扇子を持って登場した。
これは彼なりに紅白を親しみやすいものにする為に工夫をなのだ。
北島三郎が大トリで「まつり」を熱唱する横で変顔風に歌うなど行き過ぎた点もあるのだが・・。
最後の原監督の握手も彼の希望はもちろんあるだろうが、最後まで和みやすい紅白にしたいという意志の表れなのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)