2009年紅白歌合戦にSMAPとして参加した木村拓哉は紅組のスペシャルゲスト、スーザン・ボイルをエスコートする大役も果たした。紅白の裏話をラジオ番組で明かした木村はスーザンをエスコートする時に、ある物が奥歯に挟まっていたことを明かした。
木村拓哉は1月15日放送のFMラジオ「木村拓哉のWhat’s up SMAP」の中でトマト生活に挑戦した内容を語った。これはテレビ番組「SMAPがんばりますっ!!CHAN TO SHI NAI TO NE!スペシャル」の木村拓哉用の企画である。彼の主演する映画版「宇宙戦艦ヤマト」にひっかけて「宇宙戦艦トマト」と名づけられたその内容は過酷だった。年末の12月29日から正月1月1日までトマトしか食べずに過ごすというものだ。木村は「ズルして隠れてカップ麺とか食べたら負け」と自分でルールを決めてゲーム感覚で臨んだと語った。
苦しかったのが初日29日で、後半には空腹感にもまして体がきつくなったという。この日は紅白の見せ場である「マイケル・ジャクソンへ捧ぐ」SMAPのパフォーマンスのリハーサルがあったのだ。
「ムーンウォークしてるとモモが痛くなった」
「俺一人だけ『足が痛ーっ』て言ってた」
と当時の苦しみを話した。
さらには彼だけが室内にもかかわらずやたら寒気を感じて「なんか寒くネ」とメンバーらに聞くと「別に・・」とみんなからそっけなく返されたという。念のためにマネジャーに調べてもらうと、トマトを生で食べると体を冷やすことがわかったのだ。
そしていよいよ、31日の紅白本番前になった。NHKホールのいたるところから
「アーアアアーアー」
「プルルルルルル」
といった発声練習が聞こえるのに
「自分だけヒートアップできないんだよね」
という木村は一人だけ薄いトマトジュースを飲んでいた。
「トマトだけではアドレナリンが出ない」
と痛感したようだ。
そしてスペシャルゲストのスーザン・ボイルをエスコートする時をむかえた。
彼は当時を振り返って
「スーザンのエスコートの時は、奥歯にトマトの皮が挟まっていたからね」
と話したのである。
この時にはトマト生活3日目で心身ともにかなりダメージがあったようだ。スーザンの後、いよいよマイケルダンスの時には足も限界に来ていたという。
彼はそれでも
「開き直ってトマトを口にしてリフトで上がっていった」
のである。
あのマイケルダンスの影にはこんな苦労があったのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)