エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「おまえつぶすからな」。周囲蒼白。明石家さんまをマジギレさせた”若手芸人”。

テレビ「ごきげんよう」の年末の恒例は明石家さんまをゲストに迎えることだ。といってもいつものゲストと同じく3日間出演してトークするのだが、やはりさんまの場合はただでは終わらない。司会の小堺一機を無視して番組を進行したり、他のゲストのトークを横取りしたりと忙しい。しかし、今年は少し様子が違った。共演した若手芸人が勢いに任せてさんまの頭をしばきまくったから大変である。

明石家さんまがごきげんように出演したのは12月22日だった、共演のゲストは歌手の伊藤由奈とお笑い芸人のまえだまえだである。
まえだまえだは兄、前田航基(こうき)と弟、旺志郎(おうしろう)の漫才コンビで11歳と9歳にしてM-1グランプリの準決勝進出などその実力は大人の芸人に劣らない。
この3組が最初の紹介シーンからヒートアップした展開をみせた。
明石家さんまとの初対面を喜ぶまえだまえだに、生意気な口をきくからとさんまが頭を一発しばいた。
すると間髪いれずに旺志郎もさんまの頭をパネルでしばいたのだ。
おそらく、今の芸能界で明石家さんまの頭をしばける者はビートたけしくらいなものだろう。

さんまが
「何をすんねん、大先輩やっちゅうの」
と言うと
司会の小堺一機
「感激の対面。これがバラエティの歓迎の仕方です。」
とフォローした。

しかし、さんまとまえだまえだの勢いは止まらなかった。
さんまが小堺一機をしばけば、旺志郎がさんまをしばき、
さんまがまた小堺をしばけば、今度は航基がさんまをしばく。
何度、さんまの頭をしばいたのだろうか。

その後、伊藤由奈までもが
「雨が降っていると傘を持って行くのを忘れるんです」
という話しをしていると
「なにをゆうとんねん」
とさんまから頭をしばかれるハメになった。

シートに座ってからのサイコロトークではさらに過熱した。
伊藤由奈のトークの番だがおかまいなしにさんまとまえだまえだのしばきあいが続いたのだ。
とうとう、旺志郎がプラスティックのおしぼり置きでさんまの頭をしばいてしまった。
「それ痛いはほんま!」
とさんまが頭を押さえながら
「アホやなこいつら」
とにらんでいると
旺志郎も負けずに
「さんまさんよりはかしこいわ」
とやり返した。

しかし、さんまを怒らせたのはしばきあいではなかったのだ。
まえだまえだのトークの番となり二人は笑福亭鶴瓶に焼肉をごちそうになった時のことを話した。
兄、航基が明かすには
「旺志郎はさんまさんのファンやったけど、お肉食べさせてもろて、鶴瓶さんのファンになったんや」
というのだ。
そして
「だから今度肉食べに連れてってな」
とさんまに頼んだ。
それを聞いたさんまはまじめな顔で
「俺はおまえらの師匠なんやから、『な』はいかんやろ」
「『師匠、一度お食事をお願いいたします』とそういう頼み方せないかん」
と諭した。
先輩として礼儀は教えておこうと思ったのだ。
しかし、まえだまえだは聞く耳をもたない。
旺志郎が
「頼むからお願いナ」
と軽い口調で頼んだ。
さすがのさんまもカチンときたようだ。
「おまえら絶対つぶすからな」
と切れたのである。

これ以上はまずいと踏んだ小堺一機が
「大人気ない、子供に『つぶす』なんて」
とフォローしていたが
「失礼やろ」
とさんまも譲らない。

そこで旺志郎が
「はいこれ」と例のおしぼり置きを小堺に渡すと
さんまは小堺からそれを受け取り電話に出るポーズで
「もしもし・・・あ、プラスチックですか・・」
「プラスチックやないか、これ!」
とボケてみせた。

この状態でさんまにボケさせようと考えるとは、まえだまえだはやはり只者ではない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)