writer : techinsight

グループ企業の迅速な管理会計把握を推進する「DivaSystem MIPS」ディーバ

企業会計には、対外的に会社の財務状況を報告するための「財務会計」と実際の経営指標となるべき「管理会計」があり、ステークホルダ(利害関係者)へのアカウンタビリティとコンプライアンスを確保しながら、日次・月次の会計情報を「見える化」し、経営判断に迅速に反映させる必要がある。
連結会計におけるこうした課題をITを利用して、情報統合と分析機能を提供するのが、ビジネスインテリジェンス製品である。ディーバが発売する「DivaSystem MIPS」も、そうした製品の一つである。

「DivaSystem MIPS」は、単体会計や連結会計等の各種の財務情報に加えて、親会社はもちろん子会社、支社、支店、工場までを含めた企業グループ全体の販売や生産、在庫等のデータを統合、顧客・製品単位での詳細なデータ分析を行うことができる。

体系的に整理、蓄積された大容量データの多次元分析と、ピンポイントで欲しい受注速報・販売状況等のリアルタイム分析を混在させることができ、データの期間も日次や週次、月次、四半期、年次の各期間に対応できる。処理スピードに関しては数千万件のデータを数秒程度で集計・検索できることを目安にしている。

これにより、グループ全体で最新の顧客別・製品別販売状況、在庫状況、顧客別連結収支や製品別連結収支等を把握できるようになる。例えば、生産子会社からは製品カテゴリー別原価と設備稼働状況、販売子会社からは販売見通しと営業人員配置、これらの情報を合算することで、製品カテゴリー別の収益見通しを立てたり、設備配分・人員配置をタイムリーに行うことが可能となる。

また「DivaSystem MIPS」は、ディーバ社が提供する連結会計システム「DivaSystem」およびデータ収集モジュール「DivaSystem EIGS」との連携機能も搭載されており、「DivaSystem」で作成した制度連結・管理連結情報と融合、比較検討ができるようになる。

近年、企業会計においてマネジメント・アプローチ等、連結レベルでの管理会計の高度化が求められており、投資対効果の高いソリューションとしてパッケージングされた製品の導入が必要になってくる時代であると言えよう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)