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今回の【ドラマの女王】は木村拓哉主演の『MR.BRAIN』ではなく、NHK土曜夜7時30分から放送中の時代劇シリーズ、山本耕史主演の『陽炎の辻(かげろうのつじ)3 居眠り磐音 江戸双紙 』。なには無くともお年寄りがすごく大事にしているこのドラマ。NHK大河「新選組!」で香取慎吾を、「華麗なる一族」キムタク様を“手なずける”というSMAP殺しの山本。主演の『陽炎の辻』も大河風硬質ドラマかと思いきや、現在かけもち中の『アタシんちの男子』(フジテレビ系)に負けず劣らずムチャクチャなつくりで・・・・・。
この夏、オスカー・ワイルドの名作『ドリアン・グレイの肖像』(世田谷パブリックシアター )の舞台で、主演のドリアン役に挑戦したり、6月放送のテレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史 」に出演したりと、今乗りに乗ってる山本耕史。幅広い年齢層の支持を得たのは、この『陽炎の辻 居眠り磐音 江戸双紙 』のおかげだろう。
このドラマは、曜日や放送時間が何度か変わっているが、第3シリーズまで続いているのはお年寄りの支持を多く得ているからと言ってもいい。記者の両親も大好きな番組だ。
なぜ、「居眠り」なのかというと、剣を構えた様子が眠っているみたいで、「居眠り剣法」と呼ばれているから。どっかで聞いたような気がしても、気にしない気にしない。
物語をざっくり説明するとこんな感じ。
江戸で浪人暮らしをしている、家老の跡取り息子・坂崎磐音さかざき いわね(山本耕史)。鰻屋でバイトしたり、剣の腕を生かして用心棒などをして糊口を凌いでいる。故郷で許婚(いいなずけ)だった奈緒(笛木優子)という女性と別れた悲しい過去あり。今は両替屋の看板娘おこん(中越典子)と付き合っている。
で、どういう訳だか磐音(いわね)は、次々と送られてくる女忍者や、辰見喰助(魔裟斗)などの刺客と戦っている。ちゃんと事情を説明すると、磐音(いわね)は、剣の師匠・佐々木玲圓(榎木孝明)から、将軍家治の嫡子・家基(中村隼人)がお忍びで城の外に出るので、そのSPを頼まれていて、家基を暗殺しようとする輩から家基を守っているのだ。
反発する忍者の少女を助けてみたり、キリリとかっこいい磐音(いわね)様。家基さん役の中村、セリフが棒読み。老中の田沼意次の命を受けて家基と磐音の命を狙う忍の親玉に竹内力。雑賀泰造(さいかたいぞう)という、すごい迫力のある役なんだけど、なんかギャグっぽい。お正月見た『あんみつ姫』みたい。何度もいうけど竹内力は昔は市原隼人みたいなイケメンだったんだけど・・・・時って残酷。
で、どういう訳だか今週は今カノのおこん(中越典子)と前のカノの奈緒(笛木優子)が二人で磐音についてお茶を飲みながら話している。故郷で磐音の許婚だった奈緒は、結婚を目前にして、陰謀に遭い磐音と別れ、遊女になったり、江戸吉原で№1花魁になったり身請けされて奥様になったりと忙しい女性。なにかもうひと波乱ありそうな予感がする。
放送時間30分で「恋愛模様」や「剣劇アクション」、「幕府の陰謀」など盛り込み過ぎの内容にビックリな、『陽炎の辻(かげろうのつじ)3』。
ドラマ後半になるとさらに『アタシんちの男子』に負けないくらいガチャガチャしている。
でも、毎週毎週「紙芝居」のように見るドラマだと思えば、時代モノ独特の“活劇感”は悪くない。磐音のキャラクターをもっと濃くして、更にストーリー展開を過激にしても、「紙芝居」なら成り立つ。それなら、子ども世代も毎週楽しく見てくれるだろう。今のままでも十分人気ドラマなのだが。
土曜の夜のお楽しみは『MR.BRAIN』だけじゃないって事で。
(編集部:クリスタルたまき)
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