ペットの世話をする中で、飼い主にとって一番辛いのは彼らの最期を見送ることだろう。アメリカ在住のある女性は、愛してきた猫を亡くして悲しみに暮れていた。そんな矢先、愛猫がお世話になったトリマーから小包が届き、中を開けた女性はその場で感極まってしまったという。米ニュースメディア『Newsweek』が伝えている。
米イリノイ州シカゴ在住のアカウント名「paige like a piece of paper」(以下、ペイジさん)という女性が2月10日、TikTokに動画を投稿したところ、多くの人の涙を誘った。現在25歳のペイジさんは、4歳の誕生日に贈られたメスの猫“アリバイ(Alibi)”を飼っていたが、21年間一緒に過ごしてきたアリバイは今年1月末に虹の橋を渡っていった。
アリバイを亡くした悲しみが癒えない中で、ペイジさんのもとにアリバイがお世話になっていたトリマーから小包が届いた。アリバイは亡くなる前の4年間、高齢のために自分でうまくグルーミングができず、すぐに毛玉ができてしまうため、地元の日本人トリマー、大谷正子さん(Masako Otani)の世話になっていた。
動画では、ペイジさんが大谷さんから送られてきた小包の中のものを涙ぐみながら紹介している。メッセージカードとともに入っていたのは、アリバイの被毛を寄せ集めて作られたハート型のオーナメントだった。他にも、星型のキーチャームやペイジさんがいつも身に着けていられるようにとペンダントトップまで作られていた。
感極まったペイジさんは、溢れ出る涙を止めることができずにいた。そして大谷さんからのカードには、このようなメッセージが綴られていた。
「この日が来た時のため、あなたにアリバイの思い出を形に残すため、アリバイの毛を取っておいたの。あなたはアリバイと永遠に一緒にいられることでしょう。アリバイの人生の一部に私を加えてくれてありがとう。アリバイに会えなくて寂しいわ…。」
大谷さんはアリバイが高齢であるゆえに、ペイジさんとの別れの日が刻々と近づいていることを感じ取っていたようだが、