チャールズ国王(75)ががんと診断されたことを公表して以来、初めて対面式の公務に復帰した。がんの外来治療中の国王は、バッキンガム宮殿に姿を現し、リシ・スナク英首相との恒例の謁見を行った。スナク首相と対面した国王は、笑顔でお得意のジョークを飛ばすなど元気な姿を見せた。また国王は「多くのお見舞いのメッセージを受け取りました」と述べると、「涙が止まらなかった」と伝える場面もあった。
バッキンガム宮殿は今月5日に声明文で、チャールズ国王ががんと診断されたため、同日に定期的な治療を開始したと発表した。今後の公務は延期したが、国事行為や文書業務は通常通り続けることを伝えていた。
英紙『The Mirror』によると、チャールズ国王は英ノーフォーク州サンドリンガムにある別宅で療養生活を送っているが、週に一度ロンドンの自宅クラレンス・ハウスに戻り、高度で専門的な病院で外来患者として治療を受けるという。
これを受け、リシ・スナク英首相の広報担当者は、毎週水曜日にバッキンガム宮殿で行われている国王との謁見について、今後は電話で行うことで宮殿側と合意したと発表した。
そんな国王が21日午後にバッキンガム宮殿に姿を現し、がん公表後初めて対面式の公務に復帰した。
国王は同日午後、主に下院と貴族院の上級政治家で構成される国王の諮問機関「枢密院」の月例会議に出席した。その後、