南米コロンビアで、1つの体にオスとメスの両方の性別を併せ持つ“雌雄モザイク”の鳥が発見され、話題を呼んでいる。同種の鳥は性別によって羽毛の色が違うのだが、発見された個体は左右でキレイに色が分かれており、オスとメス両方の色の羽毛に覆われていた。雌雄モザイクは様々な生物で確認されているが、この鳥では100年以上前に報告されてから2例目の貴重な発見だったという。英米拠点のニュースメディア『Talker』などが報じた。
今回発見された非常に珍しい鳥は、ズグロミツドリ(Green Honeycreeper)だ。この鳥は性別によって羽や頭の色が異なっており、オスは青色、メスは緑色の羽を持つ。体の色を見れば一目でオスとメスの区別がつくのだが、発見された個体はそうではなかった。
その姿を撮影した写真を見てみると、左が青色、右が緑色と体の真ん中でハッキリと色が分かれているのだ。ズグロミツドリのオスは青色の体に加え、頭部が黒い羽毛に覆われているが、メスは頭部も緑色の羽毛に覆われる。この特徴も体の左右でハッキリと分かれており、青色の羽毛に覆われたオス側の頭部は黒く、メス側の頭部は黒色と入り混じりながらも、緑色の羽毛が確認できる。
今回この写真を撮影したのは、ニュージーランドにあるオタゴ大学で動物学者として教授を務めるヘイミッシュ・スペンサーさん(Hamish Spencer)だ。ヘイミッシュさんは休暇でコロンビアを訪れており、同行していたアマチュア鳥類学者のジョン・ムリーリョさん(John Murillo)と一緒に写真を撮影した。
ヘイミッシュさんは、撮影した個体について、