女優ジェーン・フォンダ(85)が、第76回カンヌ国際映画祭の授賞式で、ジュスティーヌ・トリエ監督(44)に最高賞パルムドールを授与した。トリエ監督は受賞スピーチを行った後、賞状とみられる巻物を置いたままステージを後にした。ジェーンは声をかけたが、トリエ監督がまったく気付かなかったため、賞状を監督の背中に向けて投げつけるという驚くべき行動に出た。
第76回カンヌ国際映画祭が閉幕日を迎えた現地時間27日、各賞を発表する授賞式が開催された。最高賞であるパルムドール(Palme d’Or)は、ジュスティーヌ・トリエ監督の『Anatomy of the Fall(仏原題:Anatomie d’une chute)』が受賞した。スリラー映画の本作は、夫の死をめぐり自身の無実を証明する妻の姿を描いている。
授賞式ではハリウッドの大御所女優ジェーン・フォンダがステージに立ち、トリエ監督の作品がパルムドールを受賞したことを発表した。
トリエ監督は壇上で映画スタッフやカンヌの審査員に感謝の言葉を述べた後、先月フランスの定年退職年齢を62歳から64歳に引き上げるという法案に署名したエマニュエル・マクロン大統領を批判した。
トリエ監督は「フランスは、年金制度改革をめぐる歴史的な抗議活動に苦しんできました」と述べ、