公共の乗り物でお年寄りや体の不自由な人に席を譲ることは基本的なモラルとして捉えられているが、このほどイギリスで特等席を予約したうえで列車に乗った女性が高齢女性に席を譲るように求められた。しかし女性は断固として断ったという。席を譲らなかったにもかかわらず、女性には多くの擁護の声が集まったことを『JOE.co.uk』『The Mirror』などが伝えている。
海外掲示板サイト『Reddit』で、先月21日に投稿された「自分で予約していた席を高齢者に譲らなかった私って最低なの?」と題した内容が多くの関心を集めている。投稿者は「Optimal_Promotion879」というアカウント名の32歳の女性で、イギリスを縦断する7時間の列車の旅の最中の出来事がこのように綴られていた。
「私は先日、ロンドンからスコットランドのアバディーンまで向かう列車に乗りました。7時間もの旅になるので前もって特等席を予約していたのです。特等席は値段が高いのですが、この時は2週間の海外出張から帰国した翌日ということもあり、疲れ切っていて体力も無いと思ってせっかくだから自分へのご褒美にと予約したんです。イギリスの一部の列車の一等車両には、隣や向かいに誰も座ることのない自分だけの“個室シート”があるんです。」
「私は完全に自分だけの空間で小さなテーブルを広げて仕事ができるように、今回特別にその席を予約しました。ロンドンで列車に乗って自分の席に座ったのですが、それは特等席であり“優先席”でもあったようなんです。(中略)すると私のあとから乗ってきた60代位の女性が、座席の上の“優先席”と書かれた部分を指差して『私は年寄りなんだから、席を譲りなさい』とかなり失礼な言い方をしてきました。」
「私はこの席が自分が予約したものであることを伝え、車両スタッフに声をかけて他の席を探してもらうように伝えました。ところが彼女は『他に席はない』と言い張ってきて、私は『申し訳ないけど席は購入して予約したものだから譲れない』と繰り返し訴えました。結局、列車の警備員がやってきて手助けしようとしたのですが、その女性は乗車券を購入していたけど座席の予約購入はしていなかったのです。(中略)」
「警備員は『もし、一般席が空いていたら2人のどちらかがそっちに座ってほしい』と言ってきたのですが、私はかなり前に予約していたのでこの席が必要であることを伝え、席の移動を断りました。彼は他の特等席の客に席を譲ってくれないか聞いて回っていましたが、誰も同意しませんでした。最終的に彼は一般車両に彼女を連れていき、そこで席を見つけたのではないかと思います。私は申し訳ない気持ちでした。しかし席を前もって確保も予約もしていない誰かのために、自分が不快な思いをする必要なんてないと思うんです。そんな私って最低ですか?」
また女性は前もって特等席を予約していたが、