このほどアメリカの動物シェルターに、空き家に1匹の犬がいるという連絡が届いた。この家に住んでいた一家は、引っ越しの際にドッグフードと水だけを残して犬を置き去りにした。スタッフが保護し家から離れようとすると犬は悲し気な表情で家の方を振り返っており、この様子を捉えた動画を見た人々からは「胸が締め付けられる」などといったコメントが届いている。『The Dodo』などが伝えた。
米ミズーリ州セントルイスにあるアニマルシェルター「ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス(Stray Rescue of St. Louis)」のドナ・ロッホマンさん(Donna Lochmann)に連絡したのは、あるアパートの大家だった。
大家の話によると、貸し出していた家に住んでいた家族が引っ越したので確認しに行くと、下の階へつながるドア付きの階段に1匹の犬が閉じ込められていたという。その家族が引っ越したのは約2週間前のことで、犬はずっと狭い階段で家族の帰りを待ち続けていたのだ。さらにこの一家の引っ越し先はペットの飼育が禁止されている建物だったことから、愛犬を置いていったようだ。
ドナさんが犬を保護する様子をシェルターのスタッフが動画に捉えており、ドナさんが犬の鳴き声が聞こえてくるドアをそっと開けると階段の下に犬の姿が映った。前の飼い主はドッグフードと水を残していたようでそこまで弱っている様子ではなかったが、犬は家族ではない人間が現れて困惑しているようだった。
ドナさんは優しく声をかけながら持ってきたおやつを投げ、すぐには近寄らず敵意がないことを示し続けた。しばらくすると犬は手から直接おやつをもらうようになり、