米俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(73)が自身のSNSで動画を公開し、ドナルド・トランプ氏を「史上最悪の大統領だ」と激しく非難した。連邦議会議事堂への乱入はトランプ氏によるクーデター未遂だと述べ、ナチスによるユダヤ人への迫害「水晶の夜」と比較した。
現地時間10日、アーノルド・シュワルツェネッガーが自身のSNSで動画を公開し、6日にジョー・バイデン氏の当選認定を混乱させようとして米連邦議会議事堂を襲撃したドナルド・トランプ氏の支持者と、騒ぎを煽動したトランプ氏を強く批判した。
アーノルドは米国とカリフォルニア州の旗をバックに、第二次世界大戦後のオーストリアで育った自身の経験と今回の議事堂乱入事件を重ね合わせてこう話した。
「この国へ移住した者として、アメリカ人の同志や世界中の友人達にここ数日の出来事について少しだけ話したい。私はオーストリアで育った。クリスタル・ナハト(水晶の夜)のことは良く認識している。」
水晶の夜は1938年、ドイツ各地で一夜にして起きた反ユダヤ主義による暴動である。ユダヤ人の居住地や商店、シナゴーグなどが破壊され、破損したガラスが月明かりで水晶のように輝いたことからそう呼ばれた。アーノルドは水晶の夜について米極右過激派組織「プラウドボーイズ」と同等であるナチスによって行われたと批判したうえで、