1997年から2007年の間に全7巻が刊行されたJ・K・ローリングによる『ハリー・ポッター』シリーズは、大人から子供まで多くの人に愛されている。しかし点字の本となると高額で、視覚障がい者が読みたくてもなかなか手に入らないのが現状だ。このたびハリー・ポッターの本が大好きな視覚障がいの女児が、クリスマスに点字の本をサプライズでプレゼントされた。そしてこの時の様子が動画で捉えられ、『Bored Panda』『Good News Movement』などが伝えて拡散している。
米カンザス州ジョンソン郡ミッションに住むエメリーちゃん(Emrie)は、遺伝子異常による視覚障がいを持っており、生まれた時から視力が全くない。しかしエメリーちゃんは本が大好きで、4歳で点字を学び始めると次第に難しい本にも挑戦するようになった。
そんなエメリーちゃんは今から約7か月前の6歳の時に、父ジャレドさん(Jared)に毎晩『ハリー・ポッター』シリーズを読んでもらうようになった。すっかりホグワーツの魔法に取りつかれたエメリーちゃんは「自分で点字で読んでみたい」と言い出したが、両親は点字の本が非常に高価なうえ地元の図書館にも置いていないためそのままにしていた。
そんな時だった。エメリーちゃんの叔母であるケイトリン・スーターさん(Katelyn Suter)が事情を知り、エメリーちゃんのためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」を立ち上げた。クリスマスの約1か月前の11月28日のことだった。
ケイトリンさんは同サイトに、