2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』で大ブレイクした女優アン・ハサウェイ(37)。最新主演作『魔女がいっぱい(原題:The Witches)』にも注目が集まっているが、同作品でアン演じる大魔女のキャラクターに対して身体的障がいを持つ人々の間で物議を醸した。
特殊メイクを駆使し恐ろしい魔女に扮したアン・ハサウェイだが、彼女が演じるキャラクターが身体的障がいのある人に不快感を与えたという。アンは“グランド・ウィッチ(大魔女)”を演じているが、その手先に指は3本しかない。これは「欠指症」という手の先天異常を連想させるとして、身体的障がいを持つ人のコミュニティから相次いで批判をうけたのであった。
パラリンピックの水泳競技選手で生まれつき右手が欠損しているエイミー・マレンさんは、Twitterで同映画制作会社「ワーナー・ブラザース」に向けてこのように抗議した。
「ワーナー・ブラザース殿、キャラクター設定で障がいのある手をモチーフにすることが、そのコミュニティにどんな影響を与えるか十分に考えたことありますか?」
エイミーさんは映画の話であって“魔女”のキャラクター設定であることは理解しつつも、何も知らない人が手足に障がいを持つ人に対して“恐ろしいモンスター”と固定観念を持たれてしまう懸念について説明した。
「魔女は従来“モンスター”であって、この映画を見るのは主に子供達でしょう。しかし子供達は映画のキャラクターの設定ということは知らないし、手足の違いがある人に対して恐怖心を抱くようになるでしょう。」
さらにパラリンピックの公式アカウントも「手足がないことは恐ろしいことではありません。人と異なることは祝福されるべきであり、障がいは標準化して見られるべきです。障がいを持つ人々は、映画『魔女がいっぱい』のなかで障がいがある手が描かれていることを『#私達は魔女じゃない(#NotAWitch)』と非難しているのです」と述べた。
これらの非難を受け、