ブラジルのリオグランデ・ド・スル州ウルグアイアナ(Uruguayana)で今年8月、飼い主が散歩中に突然倒れてしまい救急車が呼ばれた。大好きな飼い主が救急車に乗せられてしまったのを見た犬は咄嗟にある行動をとり、人々の心を温かくしている。このニュースは9月に『The Dodo』で、10月29日に『Mirror』で伝えられて拡散している。
アンダーソン・バヒさん(Anderson Bahi)は8月末の晩、車で帰宅途中に道路脇に救急車が停まっているのを目にした。気になって事情を聞くと、犬の散歩をしていた飼い主の男性が突然倒れてしまったという。
そのまま反対側の車線に車を停めたアンダーソンさんが様子を伺っていると、赤いドッグウェアを着た小さな犬が救急車の周りをウロウロしているのが目に飛び込んできた。
アンダーソンさんが動画で撮影を始めると、その犬は思いがけない行動に出た。なんと救急隊員が倒れた男性を救急車に乗せて後部ドアを閉めた直後、後部バンパーのわずかな隙間に飛び乗ったのだ。
アンダーソンさんは、「お願いだから一緒に連れてって!」と言わんばかりの犬を見て胸を揺さぶられたそうで、当時をこのように振り返る。
「遠くからだったからしっかりとは見えなかったんだけど、ひとつだけはっきりと分かったことがある。それは『あの犬が飼い主を思う気持ちは特別なんだ』ということ。“忠実な愛”というやつだね。」
飼い犬に気付いた救急隊員はその後、