このほどモロッコの彫刻家が手がけていた2匹の魚の彫像が、住民からの苦情が相次いだことから取り壊されることになった。その苦情は「魚が卑猥なものに見える」ということだった。『En24 News』『The Sun』などが伝えている。
モロッコのケニトラ州の都市で市のシンボルとなる新しい彫像を建てる計画が進められ、幹線道路のロータリー交差点に目立つようにして彫像の制作に取り掛かっている最中だった。ところが最近、この彫像が取り壊されることに決まった。
彫像は地元の彫刻家の男性が手がけており、2匹の躍動感ある魚が天に向かってそびえ立つ作品で彼は「大西洋沿岸の主要都市としての富を象徴してつくっている」と語っていた。しかし住民からはこの2匹の魚が「卑猥なものに見える」と多数の苦情がケニトラ市の自治体に寄せられた。
さらに同市自治体のFacebookには「こんな卑猥なものにいくら費用がかかったのか? この費用は他に適した使い道があったはずだ」と詰め寄るような意見も届いたが、ケニトラ市は「彫像はケニトラ州内にあるがケニトラ市内にはない」とコメントしている。
結局、この彫像は完成間近にもかかわらず、今月17日から彫刻家の男性の手によって取り壊しが始まった。男性は悔しさをこらえながら、