中国政府が新疆ウイグル自治区の収容施設で、イスラム教徒のウイグル人に対して再教育と称した洗脳が行われていることが世界中で問題視されている。そんな中、イギリスのメディア『Daily Star』『The Sun』などが、最近中国で新型コロナウイルスに感染した患者が肺を移植したことについて「ウイグル人から強制採取したのではないか」と伝えた。
今月11日に英メディア『Daily Star』や『The Sun』が驚くべき記事を伝えた。これは最近日本でも報じられた、中国で新型コロナウイルスに感染した59歳の男性患者が先月29日に肺移植を行ったことに付随する内容だった。この男性は肺機能が低下し回復が見込めない状態だったが、移植手術によって無事酸素を体内に取り込めるようになったという。
男性は移植に同意してからわずか5日後に肺の移植手術を受けることができたというが、これに疑問を呈したのがロンドンに拠点を置く独立系の新聞社『Byline Times』に所属するジャーナリストのC・J・ウェールマン氏(CJ Werleman)だった。
59歳の男性患者に移植された肺は脳死したドナーから採取されたものだと一般的に報じられているが、ウェールマン氏は「中国の収容施設で拘束されている300万人以上ものイスラム教徒のウイグル人が、国内の新型コロナウイルス感染者による臓器の需要を満たすために駆り出される危機に瀕しているのではないか」と懸念を示している。
『Journal of Biomedical Research』によると、中国では2015年から死刑囚の臓器採取を禁じているが、一般市民からの自発的な臓器提供率は世界で最も低い国の1つとされ、