このほど南アフリカで、野生のヒヒがライオンの赤ちゃんを抱いている姿が撮影された。ヒヒはまれに集団でライオンの子供を殺してしまうこともあるというが、この時発見されたヒヒはライオンの赤ちゃんを愛おしそうに抱いていた。その姿はまるでディズニー映画『ライオン・キング』のラフィキがシンバを抱いているシーンのようだと注目を集めている。『The Sun』などが伝えた。
南アフリカ共和国北東部にあるクルーガー国立公園は、多くの野生動物が生息するアフリカ有数の広大な鳥獣保護区である。そこでサファリガイドをしているカート・シュルツさん(Kurt Schultz、43)が撮影した、ヒヒとライオンの赤ちゃんの映像が話題になっている。
カートさんは今月1日にミーティングのためクルーガー国立公園を訪れたが、早めに来て野生動物の撮影を楽しんでいた。そこで不意に現れたヒヒにカートさんは目が釘付けとなった。木の上でくつろいでいるヒヒが、両手にライオンの赤ちゃんを抱いていたのだ。
カートさんはヒヒがまだ無力なライオンの赤ちゃんを殺そうとしているのでは―と一瞬、肝を冷やしたが、ヒヒはあたかも我が子のように大事にライオンの赤ちゃんを抱き、毛づくろいまでしていた。
しかもこのヒヒは雌だと思っていたカートさんだったが、のちに若い雄だということが分かり、