過去1年間に他界した偉大な映画人を偲ぶ、アカデミー賞授賞式の追悼コーナー「イン・メモリアム」。今年はNBAレジェンドのコービー・ブライアントや俳優カーク・ダグラスらがフィーチャーされたが、ルーク・ペリーやキャメロン・ボイスがスクリーンに映し出されることはなかった。「彼らの生前の功績だって称えられるべき」とファンは授賞式の主催者側に怒りを露わにしている。
1994年の第66回アカデミー賞授賞式より毎年開催されている「イン・メモリアム」。過去1年間に他界した映画人の偉大な功績を称える同コーナーでは今年、若手アーティストのビリー・アイリッシュが兄フィネアス・オコネルのピアノ伴奏にのせ、ザ・ビートルズの『イエスタデイ』を披露、しめやかな雰囲気の中で行われた。
そのおよそ4分間には、2018年に自身の半生を綴ったアニメーション作品『親愛なるバスケットボール」(原題:Dear Basketball)』が短編アニメ賞を受賞したNBAレジェンドのコービー・ブライアントや、映画『イージー・ライダー』などで知られる俳優ピーター・フォンダ、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』や『ワイルド・スピードX2』などで知られるジョン・シングルトン監督、今月5日に103歳で逝去した名俳優カーク・ダグラス、日本からは昨年5月に他界した女優の京マチ子など多数の映画人の写真が巨大スクリーンに映し出され、その偉業が称えられた。
そんななか、この錚々たる面々のリストから「完全に抜け落ちている」「忘れ去られてしまった」とアカデミー賞主催者側に猛烈な怒りをぶつけるのは、俳優ルーク・ペリーのファン達だ。昨年2月に重度の脳卒中で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったルークは『ビバリーヒルズ高校白書』で大ブレイクした俳優だが、