米コロラド州プエブロに住む4歳男児が今月5日、インフルエンザで死亡した。男児の母親は抗インフルエンザ薬「タミフル」を処方されていながらも購入せず、ハーブなどの“自然療法”を行っていたという。『The Sun』『NBC News』などが伝えている。
4児の母であるジェネヴァ・モントーヤさん(Geneva Montoya)は先月末、生後10か月と5歳の息子がインフルエンザB型に感染し、医師から家族全員分の抗インフルエンザ薬「タミフル」を処方された。子供たちはインフルエンザの予防接種は受けていなかったが、薬を飲ませることに抵抗があったジェネヴァさんはタミフルを購入することなく帰宅し、ハッカ油やビタミンC、ラベンダーなどの自然療法で対処していた。
しかし息子2人の容態は一向に回復せず、先月31日には4歳の息子ナジー・ジュニア君(Najee Jr.、以下ナジー君)が38.8度の熱を出して熱性けいれんを起こした。慌てたジェネヴァさんは自然療法を推奨し、予防接種に反対するFacebookグループ「Stop Mandatory Vaccination(SMV)」などにアドバイスを求めた。
SMVには現在17万8千人以上が登録しており、ジェネヴァさんには45人のメンバーから「母乳、ハーブのタイム、薬草として使われるニワトコなどが有効よ」といった助言を受けた。またほかのFacebookグループからは「ハーブだけでなく、ジャガイモやキュウリをスライスしておでこに貼るといいわよ」などの書き込みもあり、ジェネヴァさんは「アドバイスをありがとう。早速やってみるわ」と返事をしていたが、