イタすぎるセレブ達

writer : maki

【イタすぎるセレブ達】映画『イエスタデイ』でダニー・ボイル監督が無名の俳優を主演に起用したワケ ビートルズのいない世界を描くのにぴったりなキャラとは?

ビートルズを題材にしたイギリスのラブコメディ映画『イエスタデイ』が10月11日に日本公開された。映画コピーで「昨日まで世界中の誰もが知っていたビートルズ。今日、僕以外の誰もしらない…」と紹介されているように、主人公の売れないミュージシャンが事故に遭い、病院のベッドで目覚めると周りの人々がことごとく「ビートルズ? 何それ?」と反応するばかりか、ネットで検索してもロックバンド・ビートルズの情報は一切得られない。そんな状況に置かれたシンガーソングライターのジャック・マリック役を好演しているのがヒメーシュ・パテルだ。

コメディ俳優のヒメーシュ・パテルは2007年にBBCのテレビシリーズ『EastEnders』のタムワー・マソオッド役でデビューしており、現在はチャンネル4のシットコム『Damned』に出演しているが、世界的な知名度はまだ高くない。

本作を手がけたのは『トレインスポッティング』、『スラムドッグ$ミリオネア』で知られるダニー・ボイル監督である。監督は主演にヒメーシュ・パテルを起用した理由について、インタビューで「すぐ名前が挙がる俳優ではない、出演実績がないからね。でも演奏するのを見たら彼に決まった」との趣旨を話している。

映画『イエスタデイ』は前述のような設定からビートルズは登場しない。リスペクトするビートルズの楽曲をカバーして複雑な気持ちで自分の作品として発表する役柄を演じるには、

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