体外受精において40年以上の歴史を持ち、不妊治療が一種のブームとなっているインドで今月5日、74歳の女性が双子の赤ちゃんを出産した。74歳での出産は世界最高齢となるが、「超高齢出産についてはなんらかの規制が必要」「非倫理的」「危険すぎる」などの批判が相次いでいるようだ。『Hindustan Times』『Times of India』などが伝えた。
アーンドラ・プラデーシュ州イースト・ゴダバリ地区にあるネラパーシパドゥ村(Nelapartipadu)在住のエラマティ・マンガヤマさん(Erramatti Mangayamma、74)と農業で生計を立てている80歳の夫ヤラマティ・シタラマ・ラジャラオさん(Yaramati Sitarama Rajarao)の間に5日午前10時30分、双子の女の子が誕生した。
1962年3月22日に結婚した2人は子供を望み、これまでに数多くの病院を訪ねたり寺で祈りを捧げてきたが、57年間子供に恵まれなかった。
エラマティさんは74歳で双子を授かった喜びを、次のように語っている。
「子供ができないことで私は長い間、まるで罪を犯した人間であるかのような目で見られてきたのです。近所の人には子供ができない女性を蔑む卑語(godralu)で呼ばれたこともありました。でも夫は私をいつも守ってくれました。」
「昨年、近所の55歳の女性が体外受精で子供を授かったのを知って、私にもまだチャンスがあるのではと思いました。こうしてやっと双子を授かることができて、子供が産めない女と呼ばれることもなくなります。私たち夫婦は世界で一番幸せです。これからは産まれてきた双子をしっかりと育てていきます。」
エラマティさんは昨年、同州グントゥールにあるアハリヤ病院(Ahalya Hospital)で行った体外受精に1回で成功し、