人間の脳にはまだ解明されていない部分が多くあると言われるが、眠っている時にだけ夢遊病者のように起き上がり、才能が開花したかのように芸術的な絵を描く男性がイギリスにいる。彼は絵を描いている時の自分の行動を全く覚えていないという。『BBC News』『New York Post』などが伝えている。
英ウェールズに拠点を置くアーティストのリー・ハドウィンさん(Lee Hadwin、44)は、自らを「眠る芸術家(Sleep Artist)」と名乗っている。睡眠時に絵を描くことから、そのような異名を付けたそうだ。
リーさんは普段、目を覚ましている時はまったくもって絵の才能が無いという。しかし眠りに入ると、夢遊病者のように起き上がって鉛筆や絵具を手にし、芸術的な絵を描き始めるのだ。彼は睡眠中に絵を描いている自分の行動を全く覚えていないそうだ。
リーさんの絵は数千ドル(数十万円)の価値があるほど芸術作品として認められているが、高校時代の美術成績はひどいものだったという。そんなリーさんが、眠りながら絵を描き始めたのは4歳の時だった。
ベッドに入った後に寝室の壁と床に絵を描き始めたり、時には夜中に階段を降りて絵を描いていたこともあったという。そのようなことが数年続いた後、心配した両親はリーさんを病院に連れて行った。
医師からは「単なる夢遊病で直観的に絵を描きたくなるのだろう」と言われたが、