オーストラリア南東部にあるタスマニアを旅行中のカップルが、宿泊していたロッジで巨大なクモに遭遇した。クモは自分の身体と同じサイズほどのピグミーポッサムを捕食しており、『Tasmanian Insects and Spiders』がその写真をFacebookに投稿したところ瞬く間に拡散、英米メディアにも取り上げられた。
今月15日、豊かな自然や希少動物の生息地で知られるタスマニアのマウント・フィールド国立公園を訪れていたラットンさん夫妻は、滞在していたロッジで巨大な“アシダカグモ(huntsman spider)”がピグミーポッサムの最小種“チビフクロヤマネ”を捕食している姿を目にして、息を呑んだ。
褐色のアシダカグモは毛むくじゃらで体長約3センチだが、足を伸ばすと約10センチにもなる。人家を好んで棲息し、徘徊して小さな鳥やカエル、ヤモリなどを捕食するが、写真ではすでに息絶えているかのように見えるチビフクロヤマネを前足でしっかりと掴んでいる。
一方のチビフクロヤマネは大きいものでも体長6.5センチほどで、体重はゴルフボールよりも軽い。昆虫やミミズ、種子などを食べるのだが、この日は不幸にもアシダカグモの餌食となってしまったようだ。
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