幼い子供にとっては痛みを泣くことでしか表現できない。たった一か所の骨折でも痛みは激しいが、全身28か所に骨折を負わされていたとなれば、想像を絶するほどの激痛だったことだろう。このほどイギリスで、生後4か月の男児に虐待を加えて放置していた両親に判決が下された。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
イースト・サセックス州ホヴに住むアレクサンドラ・コピンスカ(Aleksandra Kopinska、22歳)とアダム・ジェンドルセクザク(Adam Jendrzeczak、32歳)の生後4か月の男児への虐待行為が明るみに出たのは、2017年2月のことだった。
2人がブライトンのロイヤル・アレクサンドラ子供病院へ男児を連れてきた時、診察した医師は左腕を骨折しているだけでなく、肋骨20か所に加え両膝と両足首など合計28か所も骨折していることを発見した。病院側からの通報により逮捕されたアレクサンドラとアダムは、警察には「腕の骨折は事故」「めくれていたカーペットに子供がつまずいただけ」と主張、その他の男児の骨折についても「どうやって起こったのかわからない」と答え、虐待を認めなかった。
しかし一旦裁判が始まると、2人は医師に嘘をついていたことを認めた。法廷では、どのようにして男児がこれほどの怪我をしたのかという証拠が小児科専門医から提供され、男児の腕の骨折は病院を訪れる4~6週間前に起こったものであることが明らかにされた。
アダムはこの時点で男児への虐待を認めたが、